寄稿/九州地方整備局 長崎河川国道事務所 金井 仁志

寄稿/九州地方整備局 長崎河川国道事務所 金井 仁志

西九州自動車道の整備促進

国土交通省 九州地方整備局
長崎河川国道事務所 金井 仁志

松浦佐々道路(松浦4号橋(仮称))整備状況

 

長崎河川国道事務所は、長崎県内における直轄国道173.8km(国道34号、35号、57号、205号、497号の5路線)の維持管理及び交通安全事業、さらに高規格幹線道路の西九州自動車道をはじめ、地域高規格道路である森山拡幅、一般改築事業である国道34号大村拡幅、大村諫早拡幅、国道205号針尾バイパスの改築事業を実施しています。

西九州自動車道は、福岡市を起点として、佐賀県唐津市、同県伊万里市、長崎県松浦市、同県佐世保市等を経由し佐賀県武雄市に至る延長約150kmの一般国道の自動車専用道路で、九州北西部地域の活性化と高速定時制の確保に大きく貢献する道路です。このうち佐々佐世保道路(9.0km)および佐世保道路(8.3km)は、平成23年9月までに全線暫定2車線で開通し、伊万里松浦道路(17.2kmのうち長崎県側7.1km)は、平成30年12月までに全線2車線で開通しました。現在、長崎河川国道事務所では、松浦ICから佐々IC間までの松浦佐々道路(19.1km)を整備しています。

松浦佐々道路(松浦6号橋(仮称))整備状況

現在、整備している松浦佐々道路のうち、松浦IC~平戸IC間の7.5kmにおいて、改良工事、橋梁工事、トンネル工事を推進しています。また、平戸IC~江迎鹿町IC間の4.3kmにおいては用地買収、改良工事を推進しています。江迎鹿町IC~佐々IC間の7.3kmにおいては、測量設計、用地買収を推進しています。本路線の整備により、広域交通ネットワークが形成され、九州北西部の地域経済活性化や災害時の避難や救援活動など多くの役割が期待されています。

開通区間沿線や事業中区間では、道路整備を見込んだ企業立地や工業団地の造成が進められており、地域の雇用創出や地域産業の活性化が期待されています。
観光面においても西九州自動車道の整備に伴い福岡県からの来訪者は増加傾向にあり、松浦佐々道路の完成によりハウステンボス等を有する佐世保市からの周遊性向上も見込まれ、北松地域の更なる観光振興の促進も期待されます。

 

松浦佐々道路(松浦7号橋(仮称))整備状況

九州横断自動車道とのダブルネットワークによる災害時のリダンダンシーや、救急搬送時間の短縮、搬送時の安静化など救急医療活動の支援、佐世保市を中心とした連携中枢都市圏による広域連携の支援など期待される効果は非常に多く、西九州自動車道の整備における地元地域からの期待を強く受け止めており、今後とも当事務所としては、地域と一体となって、早期供用を目指し事業を進めてまいりたいと考えております。

松浦佐々道路(松浦8号橋(仮称))整備状況

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