寄稿
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倍率 | |||
治水事業 | 116,000 | 109,000 | 1.06 |
災関・地単等 | 60,000 | 40,100 | |
調整費 | 64,000 | 25,900 | |
治水投資総計 | 240,000 | 175,000 | 1.37 |
本五箇年計画では、次のような整備目標を有しています。
○河 川当面の目標とする時間雨量50o相当の降雨において、氾濫防御が必要な面積約38,000q2(この区域内の人口約6,300万人)に対し、平成8年度末氾濫防御率52%を、59%に向上させます。○土砂災害対策
当面の目標とする時間雨量50o相当の降雨において、土砂災害防御が必要な人口約560万人のうち、平成8年度末防御入口約210万人(38%)を、約270万人(48%)に向上させます。○水資源開発
全国の給水人口約12,000万人のうち、渇水頻発地域を重点に水資源開発を推進し、平成8年度末安定給水人口約4,500万人(38%)を、約6,500万人(54%)に向上させます。○うるおいのある水辺空間
うるおいのある水辺空間整備延長を、平成8年度未約1,900qから約3,200kmまで延伸します。
本五箇年計画においては、次の4つの基本方針を有しており、このために新規・重点施策を進めていきます。
○阪神・淡路大震災の教訓を活かして、安全な社会基盤の形成大洪水や大震災が生じても壊滅的な被害を回避し、被害の最小化を図るため、堤防の強化等治水対策の信頼性の向上を推進します。○頻発する渇水に対して安心な生活の確保
〈施 策〉 ゼロメートル地帯の堤防の耐震強化、フロンティア堤防・スーパー堤防の整備、都市山麓グリーンベルトの整備、地域の主要交通網の土砂災害からの防御、床上浸水の解消、光ファイバー網の整備
頻発する渇水に対し、既存施設も積極的に活用しつつ、水資源の確保を図り、渇水頻発地域からの解消を推進します。○地域からの要望の強い、きれいな水と緑の水辺の創出
〈施 策〉 渇水頻発地域からの解消(最近10年間で5回以上渇水が発生している地域の被害の解消)
普段の川を重視し、地域からの要望の強い、水と緑のネットワーク等環境施策を重点的に実施することにより、河川環境の保全・創造を推進します。○個性豊かな活力ある地域づくりの支援
〈施 策〉 水と緑のネットワーク、河川・渓流再生事業、水質の改善
地域のニーズに応え、水辺プラザ等水辺の交流拠点などの個性豊かな地域の活力に資する施策を展開し、各地域独自の地域づくりを積極的に支援します。
〈施 策〉 水辺プラザの整備、水辺の楽校プロジェクト
また、本五箇年計画においては、公共事業の透明性をこれまで以上に確保するといった視点から、次の点を計画推進上の課題とします。
・河川管理の計画の客観性、透明性を高めるため、計画作成過程を公開し、地域住民等の意見を反映する手続きの導入を図ります。
・事業効率の向上と事業執行の機動性をより高めるため、事業執行・採択方式の改善を図り、事業効果の早期発現を目指します。
・今後の河川・渓流の整備は、生物の良好な生育環境と美しい自然景観の保全と創出を図るため、「自然を活かした川」を目指します。
・コスト削減を目指した技術開発を推進することにより、予算の効率的執行を目指します。