寄稿
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「北海道漁港の日」は平成4年6月に開催された第13回北海道漁港大会において、出席した漁港関係者総意でその制定が決議されました。
この日は、地元漁業者が中心となって漁港や周辺の美化活動や、一般の方々に漁港に対する良いイメージと理解を深め、漁港愛護の思想と習慣を広める行事等を行っています。漁港は漁業生産や流通加工の拠点としての役割ばかりでなく、公園や漁村センターなどの公共施設を利用する地域住民の生活の場であるなど、漁村の社会経済の中心として大きな役割を担ってきました。
また、近年は余暇時間の増加に伴い、魚釣りや海洋レジャーのために漁港を訪れる人が増加しており、今後漁港が海洋性レクリエーションの場としても期待されています。
しかし、海洋性レクリエーションの増大に伴い、プレジャーボートと漁船との接触事故や係留場所を巡るトラブル、また漁港内での迷惑駐車やゴミの投棄が各所で生じているなど、改善しなければならない問題が多くなっています。
漁港はそれ自体が非常に公共性の高い施設であり、多くの人々に利用していただくための整備も進めていますが、お互いが迷惑をかけることがないよう、漁港の公共性を再認識していただき、より良い利用方法を見い出すとともに、豊かで美しい漁港・漁村づくりにご協力いただきたいと考えております。
初年度の平成4年度は、全道31市町村、52の漁港において清掃活動や広報車による呼ひがけなどの普及宣伝活動が行われ、全国に先駆けての実施となりましたが、平成11年度には64市町村で160を越える漁港において取組が行われるようになりました。
なかでもモデル漁港となりました青苗漁港では、関係者120名以上が参加し記念式典を開催し、一連の行事として漁港内の清掃、記念植樹、アワビ稚仔放流を行ったほか、地元参加者によるボート漕ぎ競争などにより式典を盛り上げ漁港愛護のprが行われました。
このように、「北海道漁港の日」は地元漁業関係者と市町村を中心に取組が始められましたが、さらに裾野の広い漁港愛護思想の普及拡大と定着を図っていく必要があります。道としても主催・推進団体である北海道漁港協会の行う普及活動などに対し助成を行っているほか、毎年7月上旬に道庁本庁舎階道民ホールにおいて「漁港漁村パネル展」を開催し、来庁者の方々に漁港の果たす様々な役割について紹介しています。
サンマ定置荷揚げ | サンマ荷揚げ |
1種・2種 | 3種・4種 | |||||
地区・漁港 | 参加者 | 実施内容等 | 地区・漁港 | 参加者 | 実施内容等 | |
H4年度 | 胆振支庁 登別市 登別漁港 |
154名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹・花植え | 石狩支庁 浜益村 浜益漁港 |
176名 | 記念式典/港内清掃/美化スローガン書入れ/記念植樹・アトラクション |
H5年度 | 渡島支庁 鹿部町 鹿部漁港 |
200名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹/美化スローガン除幕/アトラクション | 留萌支庁 苫前町 苫前漁港 |
330名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹/漁船海上パレードほか/アトラクション |
H6年度 | 後志支庁 神恵内村 神恵内漁港 |
100名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹/トリックアート/小中学生絵画展等表彰 | 日高支庁 様似町 様似漁港 |
500名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹/美化スローガン除幕/アトラクション |
H7年度 | 渡島支庁 上磯町 上磯漁港 |
1,500名 | 記念式典/港内清掃/記念植樹/ミニ水族館開設/産直市ほか | 後志支庁 積丹町 余別漁港 |
200名 | 記念式典/記念植樹/神成神楽/港内清掃ほか |
H8年度 | 網走支庁 常呂町 常呂漁港 |
250名 | 記念式典/記念植樹/稚魚記念放流/港内清掃ほか | 根室支庁 羅臼町 羅臼漁港 |
250名 | 記念式典/講演/記念植樹/歌謡ショー/港内清掃ほか |
H9年度 | ― | ― | ― | 宗谷支庁 利尻町 仙法志漁港 |
200名 | 記念式典/港内清掃/講演/記念植樹/ウニ・アワビ稚仔記念放流/漁船パレードほか |
H11年度 | ― | ― | ― | 檜山支庁 奥尻町 青苗漁港 |
120名 | 記念式典/港内清掃/講演/記念植樹/アワビ稚仔記念放流/アトラクション |
第1種 川白漁港(神恵内町) 胸壁の壁画 |
第1種 祝津漁港(小樽市)港内清掃 | 第3種 青苗漁港(奥尻町)記念植樹 |