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森町は南北海道、渡島半島の中央東海岸にそびえる北海道駒ヶ岳の裾野に広がる自然に囲まれたまちです。東はリゾート地である国定公園大沼の湖沼群に接しており、各種レジャー施設等が整った「グリーンピア大沼」など、多くの観光客で賑わっています。北は波静かな内浦湾に臨み、増養殖漁業によるホタテ・サケなどは有名です。農産物では日本で一、二位を争うかぼちゃの生産地でもあります。また、1,500本もの染井吉野の下での桜まつり、鳥崎渓谷での紅葉かんしょう会といったイベントも有名で、四季折々の変化に富んだ美しいまち、それが「もりまち」です。
農地防災ダムである「濁川ダム」が建設されている濁川地区は、森町市街より北西に約15q離れた濁川盆地の中に位置しています。ところが、スリバチ状の盆地のため大雨になると洪水が集中しやすく、過去に何度も被害を受けています。このため農地農作物並びに用排水路、ハウスなどの農業用施設の被害を未然に防止し、力強い農業を造るべく、普通河川の澄川に洪水調節用ダムを建設することになりました。それが濁川ダムです。
人 口: | 15,023人(平成14年1月末現在) |
世 帯: | 5,828世帯(平成13年1月末現在) |
面 積: | 311.42平方キロメートル |
地 勢: | 森町は渡島半島の中央東海岸にそびえる駒ケ岳山頂の一角から、西北に広がり、北は空青く波静かな内浦河に臨んでいます。東は砂原町に、南は大野町と七飯町、南西は渡島山脈によって厚沢部町に、西は八雲町にそれぞれ接しています。 |
気 候: | 気候については、盛夏でも30度を超えることはまれで、厳冬でもマイナス15度まで下がることは珍しく、年平均気温7〜8度で積雪も少なく、北海道でも温暖な地といえます。 |
濁川地域は森町水田面積の60%を有し、近年は地熱発電の余熱を利用した園芸作物との複合経営により、渡島を代表する高収益農業地帯となっています。濁川盆地は、直径約2.5kmのほぼ円形の盆地で、高さ150〜200mの山並みに取り囲まれ、1万2千年前に造られたクラカトア型カルデラ(※)盆地と考えられています。長い歴史を誇る濁川温泉郷の里で、泉質の種類が多く、現存する5軒の旅館からは森林地熱発電所が見え、地熱発電用の蒸気を利用した園芸ハウスでは良質なキュウリ・トマト・花きなどが栽培されています。
そうした地勢を考慮し、ダムサイトは盆地盆地が抱える流域の中で特に面積の大きな濁川支流澄川上流部で濁川盆地南端部の狭窄地に位置しています。その基礎地盤は、新第三紀中新世の八雲層で硬質頁岩が主体となっています。
■断面図 | ||
■ダ ム | |
形式ゾーン型ロックフィル | |
堤高 | 42.0m |
堤頂長 | 219.0m |
堤頂幅 | 8.0m |
堤体積 | 484,000立方メートル |
■貯水池 | |
集水面積 | 14.2立方キロメートル |
満水面積 | 0.1立方キロメートル |
最低水位 | EL=182.0m |
サーチャージ水位 | EL=191.2m |
設計洪水位 | EL=193.1m |
計画堆砂位 | EL=186.5m |
総貯水量 | 1,048,000立方メートル |
堆砂量 | 639,000立方メートル |
洪水調節量 | 409,000立方メートル |