建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2006年5月号〉

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地域防災拠点施設として消防防災センターを建設

北海道森町　消防防災センター

森町は消防本部・消防署が一体となった消防防災センターの建替を進めている。既存の消防本部庁舎は、これまで40年余りにわたってその役割を果たしてきたが、近年では老朽化が著しく、最新の消防設備を配備する余地もない状況にあった。さらに平成8年に駒ヶ岳小噴火の発生や、17年度に旧森町・旧砂原町が合併したことから有事の際の対応が可能で、旧両町を包含した防災拠点の構築が求められていた。このため、合併特例事業として消防本部・消防署と防災センターが合築した地域防災拠点を建設するものだ。
　建設地は砂原地区を含めた防災拠点して最適な国道5号と278号、及び建設中の道縦貫道インター線の合流地点。建物は災害時には広域的な災害対策本部としての機能を備えた拠点となるが、平常時においても防災情報の提供や体験学習、訓練などの地域防災拠点施設となる。構造は鉄筋コンクリート造で防災基地としての建物強度を確保。非常時対応として自家発電装置を設置し、災害時にも防災機能が失われない施設となっている。建物全体のイメージは、新しい森町のシンボルとして町民のランドマークとなるよう高層の塔屋を配置し、町内のどこからでも望める親しみをもたれる施設をイメージした。工期は8月末、供用開始は最新の指令システム導入訓練を経た後の10月初旬を予定している。