ZOOM UP
▲元神部川(被災時) | ▲元神部川(復旧後) |
北海道南部の新冠町は、日高地方のほぼ中央に位置し、東西45q、南北44qで、北東部は山岳地帯、南西部は太平洋に面しており、面積の77%を森林が占める。
平成15年8月9日から10日にかけて発生した台風10号によって被害を受けたため、復旧事業が行われている。
当時の被害状況は、35oを超える激しい雨が3〜4時間も降り続き、局地的に47oを超える豪雨となった。そのため、単災で河川災害69箇所、道路災害107箇所、橋梁2箇所の被害となった。
現在では、ほとんどの復旧事業は完了し、今年度中にも比宇川と元神部川の災害関連の事業が完了する予定だ。
▲道平取静内線・美宇竹中地先 |
比宇川は、二級河川厚別川の一次支川で、整備は道道橋から14.4qで計画実施されている。厚別川との合流で増水したため、農地や周辺住宅が全壊したほか、町道橋が流出し、仮橋の応急設置で対応するという多大な被害であった。現在では、14.4qの計画区間のうち、9.8qが完了している。
元神部川も、二級河川厚別川の一次支川で、厚別川に合流する流域面積34.5kuで流路延長10.8qの河川だ。ここでも、農地や町道を含めた多大な被害を受けた。この被害による改良復旧事業として、5.3qの整備計画が実施されており、現在では4.2qが完了している。また、関連区間の上流では、災害復旧事業で4箇所が復旧された。
今後も同町では、両河川の関連災害の復旧に向けて、一日も早い地域住民の安全・安心を確保するための復旧整備を進めていく。
●比宇川災害関連工事1工区/幌村・佐藤・丸本特定建設工事共同企業体 | ||
幌村建設株式会社 | 佐藤産業株式会社 | 丸本建設工業株式会社 |
●比宇川災害関連工事2工区/冠建・久保田・協同特定建設工事共同企業体 | ||
株式会社冠建 | 株式会社久保田組 | 株式会社協同建設 |