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空知管内は稲作を中心に、野菜や花きなど、地域条件に応じた農業が展開されている。農作物の作付面積は11万3900haで、このうち約5割が水稲であり、道内の「米どころ」として売れる米作りを目指している。 また、水田のあぜ道を利用してハーブを栽培、これを活用した減農薬米の生産、雪を利用した低温貯蔵など、様々な取り組みが進められている。野菜や花きは、水田転作の収益確保の手段として作付されるようになり、メロン、ねぎ、たまねぎ等、道内を代表する主産地となっている。
近年の取り組み空知管内では全道一の66集団が道のyes! clean制度に登録しており、安全・安心なクリーン農作物の提供を行っている。都市農村交流に意欲的な農家の農場を「ふれあいファーム」として登録し、農作物の直売や農作業体験の実施、これらに取り組む農村女性の活動グループが130グループあり、ふれあいファームとともに管内の活性化に寄与している。
▲田植え風景 |
各市町村において、都市農村交流の拠点施設整備が進められ、農村の景観やゆとりある生活を求める都市住民のニーズに応えた取り組みも進められている。 農業農村整備事業では、土地生産性や労働生産性の向上を図るため、ほ場の大区画化や用水路等の整備をはじめ、農道や農村公園などの生活環境整備なども進められ、活気ある農村づくりに向けて様々な事業が実施されている。特に空知川から水を引き込んだ北海幹線用水路は、北海道遺産や全国疎水百選にも選ばれた国内でも最大級の用水路で、管内7市町村に水田用水を供給し、生産性向上に貢献している。