建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2007年1月号〉

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36万人の飲用水を護る旭川市の水道事業

貯留能力向上に向けて配水池を整備

旭川市水道局事業部 水道整備課 水道整備事業

▲三角台配水池築造工事 ▲宮前通西配水幹線布設工事 ▲本町2・3丁目配水本管布設替工事


平成17年度末の給水量等は以下のとおりである。
・行政区域内人口 357.367人
・給水区域内人口 355.168人
・給水人口    330.821人
・普及率     93.1%
・1日平均給水量 103.588m3/日
・有収率     85.3%
・施設能力    155. 620m3/日(2浄水場計)
・配水管延長   2,149km

平成18年度の整備の重点としては、
・貯留能力アップのための配水池整備
 (三角台配水池3,200m3/日×2池)
・配水幹線整備(宮前西配水幹緩φ350mm整備他)
・経年管対策(老朽化した鋳鉄管の布設替)である。

旭川市は人口35万7千人で、北海道中央部に位置する上川盆地にあり、東に大雪山連邦を望み、中原を石狩川が流れ、さらに、忠別川、美瑛川、牛朱別川が市内を貫流するなど、川とともに豊かな自然に囲まれたまちである。
その自然条件から、豊富で清澄な地下水に恵まれた歴史を持っているが、明治42年第七師団内でのチフス発生をきっかけとしで、大正2年軍用水道が完成した。その後、戦後復興に伴う商工業都市としての進展に伴い、かつて清澄を誇った地下水も次第に汚染され、飲料不適の地区も増加してきた。
そこで、これら地下水の悪化した地域を中心にして、市民の水道管布設への要望が強くなってきたため、昭和22年から第1期拡張事業計画の策定に着手し、以下順次拡張を重ね、現在は第5期拡張前期事業に至っている。
水源としては石狩川及び忠別川から取水している。石狩水系は大雪ダムの100,000m3/日を含む135.551m3/日の水利権を取得しており、忠別水系は自流45,OOOm3/日に加え、将来の水需要等を考慮して現在建設中の忠別ダムから、60,000m3/日の水利権取得を予定している。
それぞれについて、石狩川浄水場及び忠別川浄水場の2施設で処理・供給されているが、このうち石狩川水系のエリアは市内中心部を所管し、全市の7割の水道水を供給するという重要な役割を担っている。
 こうした情勢を背景に、平成18年度の重点整備事業としては、貯留能力アップのための配水池整備(三角台配水池3,200m3/日×2池)と配水幹線整備(宮前西配水幹緩φ350mm整備他)、経年管対策(老朽化した鋳鉄管の布設替)を進めている。

▲末広東1条12丁目配水幹線布設工事 ▲神楽岡14条4丁目配水幹線布設替工事

 ●三角台配水池築造工事  ●本町2・3丁目配水本管布設替工事
生駒・新谷・丹野JV 大明・北岸JV
 ●神楽岡14条4丁目配水幹線布設替工事  ●宮前通西配水幹線布設工事
落合・田下JV 大協・ハンキJV
 ●末広東1条12丁目配水幹線布設工事  
大建・田下JV  

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