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函館土木現業所は、日本海に面する檜山支庁管内と噴火湾を望む渡島支庁管内を所管している。 北海道の中では、比較的寒暖の差が少なく、温暖な気候となっている。地形的には、南北に細長く、中央部を山脈が縦断して、渡島平野などの一部を除き山地が海岸まで迫っているのが特徴で、自然災害に弱い脆弱な地勢となっている。 同現業所では北海道社会資本整備重点化プランを基本に道南圏の地域特性を勘案した、「交通ネットワークの整備」「洪水や土砂災害対策」などの施策への重点化を図っている。 今年度の河川事業については、厚沢部川広域基幹改修などの継続事業がある。防災事業として、河川・砂防工事で、駒ヶ岳・火山砂防工事(砂原町)をはじめ、白浜川、冷水川、八幡川、蒜沢川の床固工、築堤工、護岸工などの施工工事を進めている。 また、管内の特徴的地形による山崩れ、土砂流、地すべり等の自然災害を防ぐため、急傾斜地の工事として、大成花歌(大成町)、瀬棚本町1(せたな町)、戸井瀬田来3、南茅部大船(函館市)地区等では土留柵工工事を進めている。 同現業所では、一昨年の台風18号による災害を教訓に安全・安心な道路整備や生命・財産をまもるための河川・砂防事業や基幹産業である漁業生産の高度化・安定を図るため漁港整備。また、2015年開業を目指す北海道新幹線や高規格道路整備等に関連する事業を促進し、道南圏の経済・文化などに寄与していく考えだ。
▲函館市 白浜川 火山砂防工事(国債) | ▲函館市 冷水川 通常砂防工事 |