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▲室蘭港入江地区 |
▲室蘭港築地地区 |
室蘭港湾事務所は、特定重要港湾の室蘭港、第3種漁港の追直漁港及び登別漁港の調査、計画、設計、工事などを担当している。
平成18年度、室蘭港入江地区においては、内貿ユニットロードへの対応と、大規模地震等の災害時における緊急物資輸送機能の確保を図るため、水深8m岸壁の耐震強化を行っており、平成19年度工事完了を予定している。本事業では、循環型社会の構築と室蘭港のリサイクルポートとしての機能強化に向けて、鉄鋼生産と同時に副成される鉄鋼スラグを地盤改良材として試験的に活用している。また、築地地区においては老朽化した岸壁の機能を回復し、安全性向上と荷役作業の効率化を図るための事業を実施している。さらに、崎守ふ頭と背後の臨港道路を結ぶ輸送機能の効率化と一般交通の安全化を図るため、平成15年より臨港道路の改良工事を行っている。
追直漁港では、「北海道マリンビジョン21」の「つくり育てる漁港」と「ふれあい漁港」のコンセプトの下、養殖・畜養等の多目的支援基地(沖合人工島・Mランド)の整備を継続して進めており、現在、人工島へアクセスする橋梁の整備を実施している。Mランドはホタテやクロイソといった水産資源の養殖・畜養を支援する他、漁場関係者のみならず市民を訪れることが可能な施設であり、平成23年度に供用開始予定。
登別漁港では、「北海道マリンビジョン21」のモデル地域に指定され、ビジョンの実現に向け活動していく、また船舶の入出港に師匠をきたす港口の堆砂抑制、港内の静穏度の向上を目的に、東防波堤の延伸整備を実施している。また、衛生的で安全・安心な水産物を効率的に市場へ供給するために、水深3.5m屋根付岸壁の整備により直射日光、埃や鳥糞などを排除するなど、衛生管理型の漁港づくりを推進している。