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札幌市は、東白石中学校の改築工事を進めている。同校は東西線南郷13丁目駅から近く、南郷通りより150m北に入った住宅地の中にあり、校舎立地部分の敷地は、グラウンド側や周辺の市道から、部分的に1.5m程度高低差がありますが、玄関についてはアプローチしやすいよう市道と高低差のない南角地に設けられています。また、給食車の搬入口をメインのアプローチとは別に設け、歩行者と車の動線を分離するように計画している。 校舎配置では既存校舎を解体し、ほぼ同じ位置に新校舎を改築する。既存校舎よりも外壁ラインが南にずれるが、南側の住宅への影響を考慮し3階建てとしている。 普通教室を最も日照条件の良い南側に学年単位で配置。また、廊下側をガラススクリーンとすることで不審者の安全対策取っている。 生徒が集まりやすい校舎中心部に、生徒の交流の場・憩いの場として利用出来る多目的ホールや屋上テラスを配置している。多目的ホールは学年集会やイベントなど様々な利用が可能で2層吹き抜とになっており、学習テラスを通して南側の自然光が差し込むような空間となっている。 管理諸室を1階部分に配置し、特に職員室からは昇降口・グラウンド・南側正面が見渡せるよう、防犯・安全性を考慮した計画となっている。 構造は、コンクリートの耐久性を向上させ、建物の寿命を延ばすため外断熱工法を採用し室内の温度を少なくすることで室内環境の向上を図っている。エレベーター及び車いす用便所を設置するなど障害者にも配慮したつくりとなっている。また、揮発性有機化学物等による室内の空気汚染対策については、建築材料の選定や機械換気などで対応する。
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