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札幌市が進めている下野幌団地は都心から11qに位置し、JR新札幌駅、地下鉄新さっぽろ駅から至近距離にあり利便性の高い市内有数の大規模団地である。高度成長期の昭和40年〜47年に建設され、大部分の住戸が狭小、浴室未設置であり、また高齢化が進んでいる割にエレベーターが無いなど、居住水準が低いことから平成8年3月に策定した「公共賃貸住宅総合再生事業 札幌市再生マスタープラン」の中で早期に建替を推進すべき団地に位置づけられた。
平成10年3月の建替基本計画では平成12年度から平成25年にかけて順次建替を実施し、高層化により全43棟、総戸数2,949戸の団地に生まれ変わる予定であり、平成12年度から平成18年度にかけて22棟1,287戸建設に着手、18棟1,073戸が竣工した。また、平成18年度には4棟214戸を発注し、そのうち2棟・88戸については平成19年10月末で完成入居済であります。
建設中のD団地は17年度から建替工事に着手D-1号棟からD-4号棟は完成済み、D-5、D-6号棟は建設が進められており、今回のD-7号棟との一体的な土地利用を図っている。
施設計画では、周辺からも利用しやすいオープンスペースの確保や周辺住宅の日照時間を考慮した住棟配置をしている。敷地内通路に誘導ブロックを設置、各住戸玄関ホールに折畳式椅子を設置するなど身障者・バリアフリー対策も施している。また、外断熱工法を採用し、建物の長寿命化や耐久向上を図っている。