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▲北海道開発局提供資料 |
釧路地方・家庭裁判所帯広支部は、帯広市を中心とした十勝地方における機能を担う重要な官署です。しかし、現在の庁舎は昭和38年に建設された施設で、庁舎全体が老朽化しており、また部分的に耐震強度が不足している箇所があったことから、耐震性能を満足した庁舎とすることが喫緊の課題となっていた。 さらに、庁舎の狭あい化及び事件関係室が不足していることから、裁判機能の充実、国民の利便性の向上、事務処理の迅速化なども求められている。 また、バリアフリー新法が施行された今日においては、高齢者並びに障害者等の利用に配慮したトイレ、エレベーター等のバリアフリー対策も求められている。 これらの理由により、本庁舎の建て替えが最高裁判所より国土交通省に支出委任され、北海道開発局営繕部が担当することとなった。 庁舎は、「品格を持ち、親しまれる施設」を目指し、十勝の地方性を感じさせるデザインとして、過去に十勝でも生産されていたレンガと、地域の代表的な風景である防風林をモチーフとして、さらに縦ラインを強調することにより、新しい司法制度の始まりを感じさせるデザインとしている。 また、特徴としては北海道開発局営繕部のローカルスタンダードである外断熱を採用している。 入居官署は、釧路地方裁判所帯広支部、釧路家庭裁判所帯広支部、帯広簡易裁判所、帯広検察審査会の4官署となる。
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