建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2008年12月号〉
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多世代の人々が憩い・集い・交流する緑豊かな集住の場
苫小牧市 明徳団地
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▲明徳団地市営住宅 |
苫小牧市は現在、「多世代の人々が憩い・集い・交流する緑豊かな集住の場の形成」をテーマに、明徳団地9号棟の建設を進めている。明徳団地は市街地の西端に位置し、JR苫小牧駅からおよそ9kmの距離にある。
団地の南側は早くから発展した住宅地が広がり、街の東西を通る道道沿いには銀行やスーパーなど商業地区が形成されている。
近年、団地の北側丘陵部で宅地造成が進み複合的な老人福祉施設が立地するなど公営住宅の建替事業とあいまって、緩やかではあるが、変貌を遂げつつある。
明徳団地は、市営、道営住宅が混在する市内有数の公営住宅団地で、道営住宅団地は既に建替事業を完了している。
市営住宅の建替事業は平成14年から24年の期間で計画しており、管理戸数766戸を10棟324戸とするものである。
住棟は、次の設計肌本方針のもと建設されている。
@「明るい団地」
3階建ての低層住宅とすることで、採光に有利でかつ圧迫感を低減した。隣棟間隔は十分にとり、前庭には十分な日照を得ることができるようにした。
A「人に優しい団地」
エレベーターは住棟の中央部に設け、どの住戸からも使いやすいものとした。各住棟は片廊下で手摺を設置し、各住戸段差のない仕様とした。
B「地域になじむ団地」
新しい団地を回遊できる緑道の設置や各住棟前面に花壇を設けた。また、3階建の長い住棟の一部を曲げることで、単調な配置とならないよう変化をつけた。
性能評価基準の基本条件を確保しながら、エレベーター台数を低減(各住棟1台)、階段は両端2ヶ所、在来工法のうち断熱の採用などコスト縮減にも努め、明るく緑豊な人に優しい市営住宅団地の形成をめざしている。
建 設 地:苫小牧市明徳町4丁目7番1号(住居表示) |
構 造:鉄筋コンクリート造3階建 |
建築面積:全体840.26u |
床 面 積:1階 754. 90u
2階 744.30u
3階 734.07u
合計 2233.27u |
戸 数:2 LDK 12戸
3 LDK 10戸
車椅子 2戸
全 体 24戸 |
高 さ:9.86m |
基 礎:鉄筋コンクリート造、PHC杭150本 |
屋 根:アスファルト防水 |
内 装:床 化粧フロア他
壁 化粧合板貼他
天井 化粧石膏ボード貼他 |
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公住明徳団地7-1新築工事に貢献します
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