年頭所感
![]() |
|
明けましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
さて、昨年7月に「地球環境時代を先導する 新たな北海道総合開発計画」が閣議決定されました。これは、経済社会のグローバル化、地球環境問題の深刻化、本格的な人口減少社会の到来など、我が国と北海道をめぐる情勢の急激な変化に対応し、北海道の優れた資源・特性を活かして我が国が直面する課題の解決に貢献するとともに、地域の活力ある発展を図ることを目的とし、北海道開発法に基づき国が樹立した計画です。
この新たな計画に則り、当部といたしましても引き続き数々の事業を推進して参ります。
まず、一般国道40号幌富バイパス事業・更喜苫内防雪事業ですが、冬季の雪害対策や規格の高い道路整備を進めることにより、定時性・速達性・安全性の向上を図り、道北圏の地域産業の発展や地域高次医療の確保等、地域居住環境の向上や地域活性化に貢献するものと考えています。さらに、平成21年度は新たに幌富バイパスの供用を図る予定であり、既に供用済みの豊富バイパスと接続する高規格幹線道路として、道北地域の高速ネットワーク形成に寄与いたします。また、昨年新規事業化となった一般国道238号浜猿払防災事業により、オホーツク沿岸道路の海岸浸食による道路破損及び地吹雪等の危険箇所解消を早急に図って参ります。
今後も宗谷管内の豊かな自然環境と調和させ、北海道スタンダードを積極的に導入し、コスト縮減を図り効率的な道路事業を推進していきます。
稚内港では「稚内港マリンタウンプロジェクト」の一環として、港湾機能の充実と利便性向上のため、第一副港地区の老朽化対策などを推進する予定です。また、利尻・礼文島においては、地震時におけるライフライン確保のため引き続き耐震岸壁の整備などを進めます。さらに、抜海漁港では、昨年に続き漂砂対策として防砂堤工事を進めます。
稚内空港の冬季の就航率改善のため、平成19年度に着工した滑走路の200m延長については、本年11月19日の供用開始に向け整備を促進いたします。
農業と湿原の共生を目指し、昨年より本格的に工事着手した総合農地防災事業「サロベツ地区」及び平成17年度に着工した総合農地防災事業「稚内中部地区」の両工事も引き続き着実に進めて参ります。
厳しい財政状況の中、管内の社会資本整備を図っていくためには、地域との連携・協働を一層強化し、より効果的、効率的な事業の展開を進めていく必要がございます。また、コスト縮減に努めるとともに、既存ストックの有効活用や適切な維持管理を図っていくことが必要です。これまで培った知識・経験・技術を活かして安全・安心な地域づくり、地域の将来を見据えた魅力と活力あるまちづくりを目指して事業を推進して参る所存です。
結びに、新年が希望に満ちた素晴らしい年になりますことを祈念し、年頭のご挨拶といたします。本年も宜しくお願いいたします。