建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2009年10月号〉
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風土と地域特性配慮 地域交流の核となる団地づくり
――平成22年度までに9棟148戸が完成
芦別市 公営住宅あけぼの団地建替工事
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▲あけぼの団地パース |
1.建設の経緯
昭和42年から55年までに建設された老朽、狭あい化の著しいあけぼの団地166戸の現地建替を平成14年から22年度までの間に壁式鉄筋コンクリート造9棟148戸の建設を計画、現在7棟108戸が入居済み。
2.整備主旨
・世帯状況及び団地再入居者のニーズに適切に対応した住居計画
・風土及び敷地の特性に配慮し、地域に根ざした住まいの実現
・地域交流の核となるふれあいのある団地づくり
・周辺の緑道・公園を活用しながら高齢者・障がい者に配慮した動線計画
3.施設面の特色
■既存の環境整備を踏襲する外構計画
・既存のコミュニティー遊歩道と緑道を延長する外構計画とすることで、緑豊な環境整備の考え方を踏襲する。
・駐車場、物置、自転車置場、オイルタンクなどの共用エリアを北側に集約配置し、南側に住棟及び共同菜園を配置する。
・東側市道をアプローチ道路としコミュニティー遊歩道を整備する。
■南面採光を考慮した配置計画・住戸計画
・住棟配置は、各住戸への均等採光を取得するために南面向きの平行配置を基本とする。
・住戸計画も同様に最大限の採光を出来るだけ多くの部屋で得ることができるよう、全居室をすべて南面へ配列する計画とする。
・4階建て、約12m高さの住棟によって発生する日影の影響を考慮した隣棟間隔及び住棟配置とする。
■無駄をなくした合理的な住環境計画
・同タイプの住戸を縦に積上げる型別供給とすることで、無駄のない合理的な構造を実現し、躯体量の削減を図る。
・住棟外観は。凹凸をできるだけなくしたシンプルな矩形を基本としながら、圧迫感の少ない意匠とする。
・安定した室温環境を実現するために外断熱工法を採用する。外装材は、メンテナンス性が高く、低コストの鋼板材を採用し、新たな景観形成を図る。
建物概要 (平成21年度入居予定:8号棟及び平成22年度入居予定:9号棟の建設分) |
構造・規模:壁式鉄筋コンクリート造 4階建 1棟20戸 |
建 築 面 積:639.89u |
延べ床面積:1,904.26u |
型 式:1LDK 4戸 |
2LDK 12戸 |
3LDK 4戸 |
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