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▲滝川市営住宅駅前団地さかえ パース |
滝川市は、平成19年度に認定を受けた「滝川市中心市街地活性化基本計画」において、街なか住宅を推進する公営住宅施策を構想し、「滝川市公営住宅ストック総合活用計画」に基づき、滝川駅に近い位置に市営住宅を建設している。
建設地は、公共機関や医療・金融機関など公益施設が集積し、都市の発展を支えてきた地元商店街が連がる駅前地区で、駅前地区の空洞化の大きな理由のひとつでもある居住人口減少解消の先導的役割を担う共同住宅として、高齢者を中心とした入居者が賑わいの再生に寄与することが期待される。
駅前団地さかえは、1階層4戸のエレベーター付5階建ての高齢者対応型中層住宅で、ユニバーサルデザインの導入や、環境共生型公営住宅として外断熱仕様を採用している。1階には地域の催しを展示する滞留スペースを設け、隣接するアートスペースとして活用されている石蔵から動線が連続し、低層部を札幌軟石の質感に呼応させるデザイン処理を行うなど地域連携を心がけている。
滝川市は、中心市街地の活性化に取り組み、“民間共同住宅建設補助制度”も設けており、街なか居住の推進を図っている。
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