年頭所感
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明けましておめでとうございます。皆様には健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年、石狩川の治水事業は、本格的な事業着手から100年目の記念すべき年を迎えます。
明治43年に北海道第1期拓殖計画の一環として石狩川治水事務所が設置され、石狩川における本格的な治水事業が始まりました。
治水事業が着手された当時、我が国の人口は急激に増加し、本道は食料、資源の供給基地としての役割が期待されていました。しかしながら、石狩川は雪解けの頃には毎年のように氾濫を繰り返し、低平地には未開の湿原が広がっていました。このため、可住地の創出や農地開発を目的とした捷水路事業等を実施し、これらの治水事業の進展に伴い、経済・社会機能が集積し、石狩川流域は本道の発展の基盤となるとともに、我が国を代表する穀倉地帯に変貌しました。
この間、着実に治水施設の整備を進めてまいりましたが、近年、気候変動により、集中豪雨や渇水被害などの極端な気象現象が発生しやすくなると言われています。昨年9月には、千歳市内で1日に170mmの局地的な豪雨が生じ、千歳川流域において浸水被害が発生しました。
当部では、丘陵堤の整備を始めとする根幹的な治水施設の整備を進めるととともに、気候変化にも対応できるように危機管理体制の充実に努めてまいります。危機管理の充実に当たっては、水防団、自治体、住民の方々との連携が不可欠であり、石狩川治水100年を契機に、より一層、連携体制の充実を図ってまいります。
今後とも、地域の健全な発展に不可欠な安全・安心の確保と活力に満ちた地域社会の形成のため、各方面からの声を大切にしながら、地域と一体となった治水事業の整備を推進してまいりますので、引き続き皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
結びに、新しい年が皆様にとりまして素晴らしい年となることをご祈念いたしまして年頭の挨拶といたします。