建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2010年4月号〉
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滝川市区域の中核病院として安心・安全な医療環境を目指す
――圏域内病院との連携強化も 開業予定は平成23年3月
滝川市 滝川市立病院改築事業
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▲滝川市立病院 完成予定パース |
滝川市立病院は、昭和9年11月の開設。以来、住民の健康の維持・増進に努め、地域に根ざした質の高い医療を目指す―を理念に地域医療に努めてきた。同病院医療施設の大部分が昭和41年に全面改築された建物で築後43年が経過し老朽化が著しいことに加え、病室の狭隘化や医療環境の問題もありこれまでも改善要望が多く出ていることから、安心して療養に専念できる施設として建て替え事業を推進することになった。
今回の施設建替で滝川市及び近隣住民に安心・安全な医療の提供継続が可能となり、地域の医療施設・介護施設などと連携して、よりきめ細かい地域医療を進めていくことになった。
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▲コスモスホール(ロビー) |
▲ホスピタルモール(外来待合) |
平面計画
1階は、外来治療(内科、小児科、眼科、整形外科)及び救急外来の診療スペースとなる。エンテランスホールから市役所側のホスピタルモール(外来待合)を通り外来診療につなげる。建物中央付近に、上階との縦動線を効果的につなぐ乗用エレベーターを配置する。外来診療部門に隣接して検査部門・放射線部門を配置し、患者の動線をコンパクトにする。
2階は、外来治療(耳鼻咽喉科・麻酔科、外科、必尿器科、皮膚科、精神神経科、産婦人科)、リハビリテーション、人工透析センター、地域医療室、医療安全推進室、診療情報管理室を配置している。
1―2階専用エレベーター、乗用エレベーター、階段により外来診療部門、講堂、地域医療へつなぐ。リハビリ部門、人工透析センターは乗用エレベーターからつなぎやすい位置に配置する。サービス部門で(薬剤、厨房、MEセンター、ゴミ、洗濯リネン、中央倉庫)はまとめて2階に配置し搬入口は1階からスロープによりつなげる。
3階は、病棟47床と医局、手術室、ICU、事務課などの配置。
4階―7階は、病床で4・5階は1フロアー2病棟(45床・45床)(44床・45床)、6・7階は1フロアー1病棟(44床)(48床)とスタッフステーションで構成する。入院患者・見舞い客は共同動線にある乗用エレベーターを利用し、スタッフステーションから人の管理が可能な配置としている。スタッフエリアには搬送専用エレベーターと階段があり、コンパクトな垂直移動動線となる。
ほか6階に食堂、理容室。7階に精神療法室と作業療法室を設置している。
8階(一部)は、塔屋、機械室となっている。
新病院の概要 |
所 在 地:滝川市大町2丁目2番34号(現敷地内) |
診療科目:13科 |
内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科、皮膚科、必尿器科、 |
耳鼻咽喉科、眼科、精神神経科、麻酔科、放射線科、 |
リバビリテーション科 |
看護単位数:7看護単位(一般6、精神1) |
病 床 数:318床 一般270床(うち個室70床)、精神48床(うち個室6床) |
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建物概要 |
構 造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、免震構造 |
階 数:地上7階 |
最高高さ:36.5m |
延床面積:24.080u |
エレベーター7機(乗用4、搬送用2、厨房用1)、 |
駐 車 場:平面192台分(一般172、身障者10台、業務用10台) |
建物完成予定:平成22年11月30日 |
開院予定:平成23年3月 |
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滝川市立病院改築工事
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