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▲釧路市立中央小学校 全景パース |
『釧路市立中央小学校』は、明治31年に『日進学校頓化(とんけし)分教場』として開校された『寿小学校』と、大正5年に『釧路第四尋常小学校』として開校された『旭小学校』の歴史のある2校が、平成12年に作成された『小中学校適正配置計画』により統合計画が示され、改築に先立ち、平成19年度に2校が統合し、開校されたものである。
改築工事に関しては、今年度から3ヵ年をかけて新しい校舎が建設されることになっており、平成22年度は体育館棟、平成23年度から平成24年度にかけて教室棟が建設され、平成25年度に外構工事が行われる予定である。
敷地は、釧路市の幹線道路である国道38号線に面しており、釧路駅までは500〜600m程度しか離れていないが、大きく育った樹木が多数あるため、緑豊かな環境となっている。
設計を進めるにあたり、基本的方針を以下のとおり定めた。
高機能かつ多機能的で変化に対応し得る弾力的な施設環境の整備
教育内容・教育方法等の変化などに対応して、多様な学習内容・学習形態やコンピューターその他の高度な教育機器の導入などを可能とする高機能かつ多機能な学習環境を確保し、更に今後の学級教育の進展や情報化の進展等に長期にわたり対応することができるような柔軟な計画とすることが重要である。
健康的かつ安全で豊かな施設環境の確保
児童等の学習及び生活のための空間として、児童の健康と安全を十分に確保することはもちろん、豊かな人間性を育む、文化的な環境づくりを通して、魅力に富み、快適で豊かな施設環境を確保することが重要である。また、十分な安全性、防災性、防犯性を備えた安心感のある施設環境を形成すること、環境に配慮して施設づくりを行うことも重要である。
地域の生涯学習やまちづくりの核としての施設の整備
地域住民にとって最も身近な公共施設として、まちづくりの核、生涯学習の場としての活用を一層積極的に推進するためにも、施設のバリアフリー対策を図りつつ、必要に応じ他の文教施設や高齢者福祉施設等との連携や地域の防災拠点としての役割を果たし、また、景観や町並みの景観に貢献することのできる施設として整備することが重要である。
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