年頭所感
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新年あけましておめでとうございます。平成23年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、3月に一般国道40号名寄BPの智恵文IC〜美深IC間約3q及び旭川紋別道上川天幕〜浮島IC約10qの開通があり、これにより道北・道東方面と道央を高速ネットワークで結ぶことができました。また、「旭橋を語る会」(旭川市)の取り組みである『世代と世代をつなぐ架け橋「旭橋」』が、「手づくり郷土賞(一般部門)」に選定され、藤本国土交通大臣政務官から、認定証の伝達を受けました。さらに、JR新旭川駅舎のオープン、フラノマルシェと旭川食べマルシェの盛況、旧丸井今井跡の店舗入居決定と、後半に入り少しずつ明るい兆しが見えてきました。
一方で、全国的な猛暑の影響で管内の農作物にも大きな影響があったほか、管内各地で大雨による道路の冠水による通行止めも度々起こった年でもありました。このような中で、管内では4年ぶり6回目の開催となりました水防公開演習は、関係機関の連携と地元住民の皆様の水防意識の高揚を図る目的を十分果たしたものと考えており、防災に対する重要性を改めて感じた一年でもありました。
さて、当部では、治水、道路、農業の社会資本を整備しております。
治水事業では、石狩川及び天塩川の河川整備を進め、十勝岳の火山泥流対策としての砂防施設の整備を行っています。また、サンルダムについては、道道の付け替え工事を行っております。
道路事業では、北海道縦貫自動車道「士別剣淵〜名寄」の整備を進める一方、地域高規格道路の一部である「富良野道路」、「富良野北道路」、一般国道40号においては、「音威子府バイパス」、「美深道路」で整備を促進しております。また、「富良野道路」、「音威子府バイパス」で、トンネル工事が本格化しているところです。
さらに、地域の基幹産業である農業では、安全で質の高い食料を安定的に生産するため、国営かんがい排水事業「ぴっぷ地区」、「ふらの地区」の事業推進と「当麻永山用水地区」を継続調査するとともに、直轄明渠排水事業「なかがわ地区」、国営造成土地改良施設整備事業「美瑛川地区」、国営総合農地防災事業の「とうま地区」、「空知川地区」も引き続き事業を推進しております。また、国営農地再編整備事業では「富良野盆地地区」、「上士別地区」をそれぞれ整備促進し、「北野地区」も引き続き継続調査しているところです。
平成20年度から新たな北海道総合開発計画がスタートしましたが、事業の推進に当たっては、地域プロジェクトのフォローアップや進捗状況の確認などを十分に行う必要があります。
各種基盤整備を含めて、北海道の果たす役割を確実に実行し、北海道及び上川地域の発展を図っていくことが重要と考えております。計画期間である10年間は、北海道の将来にとって非常に重要な期間です。国や道、市町村などの関係機関や民間企業、住民、NPOなどが力を合わせて、地域の資源や特性を活かし、環境も含めた北海道イニシアティブの取り組みを北海道がリーダーとなって全国に先駆けて積極的に進めていくことが大切です。
このような取り組み、そして意気込みが北海道及び上川地域の発展に活かせるよう、皆様と力を合わせていければと考えています。
最後になりましたが、皆様のご健康と益々のご活躍を心から祈念し、新年のご挨拶といたします。