ZOOM UP
▲桑園小学校全景(完成予想パース) |
計画地の特色
計画地はJR桑園駅の南西約500mに位置し、商店街から離れた閑静な住宅地の中にあり、敷地が学校施設としては狭小で、約100m×100mの正方形に近い形状となっており、四方は市道を挟み、住宅・マンションに囲まれている。
配置計画
校舎と屋内運動場を南北に並べ、また、北側に背の低い屋内運動場を配置することで、敷地内外への日影の影響を少なくしている。
工事中も現校舎を使用しながら、現在のグラウンド位置に新校舎を建設する。敷地が狭小なため、屋内運動場棟の改築を同時に行えず、新校舎は既存屋内運動場棟と仮に接続する。本工事終了後、現校舎の解体を行い、その跡地(敷地の北西側)に新屋内運動場棟を建設し、今回の新校舎と新たに接続する予定。
新校舎の正面となる敷地南側の樹木を多く保存し、通学路としても再整備し、給食などの車両動線は西側からとして歩車分離を図り、安全性を確保している。
平面計画
校舎中央に光庭を設け、東西に配置した普通教室群に自然の明かりをとりいれ、普通教室はワークスペースを併設し、学年毎の授業などに柔軟に対応できるようにしている。
グラウンドの広さを確保するため、プール(25m×4コース)を最上階に設けており、今まで以上に利用しやすくなる。
校庭に面した各階のテラスを階段状にセットバックさせて、上下階の繋がりをつくり、開放感を感じられる場を設けている。
児童の動線が集まる正面階段横に、児童の溜まり場、憩いの場として利用できる小スペース“デン”を配置し、各階毎にプランを変える事で、6年間の学校生活に変化を与えることができる。
管理諸室は1階に配置し、特に職員室は昇降口・グラウンドが見渡せるよう、防犯性・安全性を考慮した計画となっている。
その他
外断熱工法と断熱樹脂サッシを採用し、環境負荷低減、コスト縮減及びコンクリートの耐久性の向上を図っているほか、 揮発性有機化合物等による室内の空気汚染対策については、建築材料の選定や、機械換気などで対応する。校舎屋上には、太陽光パネルを設置し、児童の見学用スペースも確保し、発電の仕組みや発電量などを示す表示板を設置する。
また、エレベーター及び車いす用便所を設置し、障がい者にも配慮したつくりとなっている。
|