年頭所感
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新年明けましておめでとうございます。
皆様には、健やかに新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
室蘭開発建設部が実施している開発事業の推進につきましては、日頃から特段のご支援とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、3月には東日本大震災が発生し東北地方を中心に多くの被害を受けました。室蘭開発建設部としても職員派遣や広域防災フロートを活
用し、大船渡港、相馬港へ救援物資を搬送するとともに、船舶の臨時係留施設等として活用してきたところですが、今後も出来る限りの支援を行って行きたいと
考えております。
今回自然災害の恐ろしさを改めて認識させられましたが、今後も防災意識の更なる向上に努め、災害時の迅速な対応のため訓練等を実施し、また、地域と連携した防災・減災対策を進めていきます。
室蘭開発建設部では、食料供給基地・北海道の主要産業である農業、水産業の生産性の向上、安定供給及び品質の向上を図るため、農産物の生産効率を高める農業用用排水施設の整備を、また、水産物の衛生管理を強化し高度化するための屋根付き係留施設等の整備を進めています。
加えて、地域経済活動を支えるネットワークの強化のため高規格幹線道路日高自動車道などの国道及び国際貿易や国内流通の主要港湾である室蘭港、苫小牧港や地域における産業や生活の基盤となっている地方港湾の整備等を進めています。
さらに、近年頻発する水害に備えるための鵡川・沙流川の治水対策や樽前山噴火に備えた火山泥流対策として砂防施設の整備等を進めるとともに、安全・安心
で信頼性の高い道路ネットワーク及び緊急物資の海上輸送を確保するため、橋梁の耐震対策や一般国道336号襟広防災、苫小牧港における耐震強化岸壁整備等
の防災対策に取り組み、また、交通事故防止のための効果的な交通安全対策を引き続き推進しています。
胆振・日高地域は豊かな自然に恵まれ、また、第一次産業から第三次産業までバラエティーに富んだ産業が展開されております。特に管内には2つの国際拠点港湾を有しており、北海道全体の貨物取扱量は6割強を担う物流の中心地となっています。
管内の基盤整備にあたっては、その成果がしっかりと活かされることが必要です。例えば、物流が集積されるのが目的では無く、物流が改善されることによっ
て、立地企業などの競争力が強化されることが目的であり、その結果、北海道の経済が日本経済を牽引し、貢献できる状況を作る上げて行くことが大切だと考え
ます。
そのため、自治体をはじめ地元企業や住民の皆様と多面的な情報交流を進め、連携・協調しながら、地域のポテンシャルを活かし、物流・生産基盤の整備、防
災面の強化など、新たな北海道総合開発計画に基づき、「安全・安心で暮らしやすい地域づくり」に向けて丁寧な事業推進に努めて参りますので、皆様のなお一
層のご理解とご協力をお願いいたします。
本年が皆様にとって、素晴らしい年でありますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。