年頭所感
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謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、東日本大震災を初めとする災害が、我が国全体に甚大な被害をもたらし、防災に対する市民の意識を大きく変えるものとなりました。災害発生時の対応は、事前の準備のもとで、国と地域が連携・協力することが必要です。そのため、稚内開発建設部は、地域の関係機関と引き続き連携・協力し、地域防災力の向上に取り組んでまいります。
昨年は、稚内港が日本海側拠点港湾に選定され、香深港がみなとオアシスに登録されました。今年の稚内開発建設部は、引き続き社会資本の整備を進めることを通じて、地域の生活、社会、経済のさらなる安定化に繋げてまいります。
道路整備事業では、冬も救急搬送や人流・物流が確保されるよう、国道40号の稚内市と豊富町間において更喜苫内防雪事業を実施ます。また、オホーツク沿岸道路の海岸浸食による道路破損及び地吹雪等の危険箇所解消のため、国道238号浜猿払防災事業に取り組んでまいります。
港湾整備事業では、日本海側拠点港湾に選定された稚内港において、港湾機能の充実と利便性向上のため、引き続き第一副港地区の老朽化対策に取り組んでまいります。また、離島港湾においては、礼文島香深港で地震発生時の対策のための耐震岸壁整備を、利尻島では鴛泊港のフェリー発着岸壁及び沓形港の油槽船接岸岸壁の老朽化対策に取り組んでまいります。
漁港整備事業では、仙法志漁港において、日射や降雨に対する衛生管理対策のための屋根付き岸壁改良、抜海漁港において、漂砂対策のための北防波堤改良、礼文西漁港において、港内静穏度確保のための防風施設に引き続き取り組んでまいります。また、東浦漁港において、水産物輸送効率化のための臨港道路改良に取り組んでまいります。
農業農村整備事業では、農業と湿原の共生を目指した国営総合農地防災事業の「稚内中部地区」を今年度完了させ、「サロベツ地区」「ポロ沼地区」推進します。また、来年度新たに国営農地再編整備事業「東宗谷地区」、国営等事業地区計画調査「勇知地区」が概算予算で認められました。
結びに、新年が希望に満ちた明るい年になりますことを祈念し、年頭のご挨拶といたします。本年も宜しくお願いいたします。