建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2012年6月号〉
副局長寄稿 渡島総合振興局・檜山振興局
道新幹線や高規格幹線道路整備事業に連動した社会資本整備を促進する
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渡島総合振興局(建設管理部担当) 兼 檜山振興局
副局長 佐藤 義広 さとう・よしひろ |
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昭和31年6月生 剣淵町出身 |
昭和55年3月 北海道大学工学部卒 |
昭和55年4月 北海道庁採用(網走土木現業所) |
平成13年4月 小樽土木現業所道路建設課長 |
平成15年6月 建設部土木局河川課主幹 |
平成16年4月 建設部建設管理局技術管理課主幹 |
平成19年6月 帯広土木現業所事業部長 |
平成21年4月 留萌土木現業所副所長 |
平成22年4月 留萌振興局留萌建設管理部長 |
平成23年6月 現職 |
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日ごろから建設行政の推進にあたり、ご理解とご協力を頂き心から感謝申し上げます。昨年の東日本大震災を契機に、改めて安全で安心な社会基盤整備の重要性を痛感し、災害に強い安全性の高い道路整備や総合的な治水対策、土砂災害対策などの必要性を実感しているところです。
このためには、地域の皆様との情報の共有が重要であり、今年も折々の機会毎に各市町の皆様と意見交換し、災害に強い安全で安心な社会資本整備を進めて参りたいと考えております。
さらに、函館建設管理部管内では、平成27年度中の開業を目指す北海道新幹線や高規格幹線道路の整備が急ピッチで進み、新たな高速交通ネットワークが形成されようとしており、その整備効果を最大限に発揮するため、これらに連動する必要な社会資本整備を促進して参ります。
平成24年度の重点事業・取組について
■道路事業
北海道縦貫自動車道(道央自動車道)の落部〜森間が昨年11月に開通し、森〜大沼公園間が平成24年度中に開通が予定されております。また、直轄事業の函館・江差自動車道の北斗富川〜北斗茂辺地間が今年3月に開通し、北斗茂辺地〜木古内間の整備、さらに、函館新外環状道路の整備も進められており、道南地域の新たな高速交通ネットワーク形成が進展しております。このため、当部ではこれらの動きと連動して、道央自動車道では大沼インター線(森町)、函館新外環状道路では3・3・20放射2号線(函館市)の整備を促進します。
さらに、3年後に開業が予定されている北海道新幹線の新青森〜新函館駅(仮称)間についても、新設トンネルが全地区貫通され、明かり部での橋梁や高架橋などの工事も急ピッチで進められております。
この北海道新幹線関連では、開業後のまちづくりを支援するため、新函館駅(仮称)の新駅駅前通(北斗市)、新函館停車場七飯線(北斗市・七飯町)や木古内駅の駅前通(木古内町)の整備を促進します。そして、木古内駅と檜山方面とのアクセス機能の向上などを図るため、江差木古内線の新吉堀トンネル(仮称)(上ノ国町、木古内町)の着工に向け、道路部に着手し、道南地域の地域特性を考慮しながら高速交通ネットワークの整備を促進します。
また、老朽化の進んだ函館上磯線の常盤川橋の架換工事の完成を平成24年度中に予定しております。さらに、松前港線福山地区(松前町)の事業においては、道路の拡幅及び歩道の整備を促進します。
■街路事業
函館上磯線(産業道路)の渋滞緩和のため3・4・47文教通(函館市)の早期完成を目指し、工事を進めるとともに、踏切渋滞の解消を図るため3・4・2出雲通(八雲町)の立体交差化を進めます。
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▲茂辺地インター線(A改-5)工事(舗装工)(北斗市) |
▲厚沢部川広域河川改修工事厚沢部川地区(厚沢部町) |
■河川事業
安全で安心な地域づくりに寄与するため、昨年度に着手した中の川総合流域防災事業(知内町)で調査・設計を進めるほか、今年度から新たに真駒内川(せたな町)において総合流域防災事業に着手し、調査・設計を実施します。また、久根別川(北斗市、七飯町)、福島川(福島町)、厚沢部川(厚沢部町、江差町)、太櫓川(せたな町)などにおいて事業を促進します。
■砂防事業
駒ヶ岳など火山地域における土砂災害対策のため、石倉川(森町)、八幡川(函館市)などにおいて事業を促進します。また、荒廃渓流における土砂災害対策のため、新たに花磯川(乙部町)ににおいて事業に着手するほか、蒜沢川(七飯町)、パンケオイチャヌンペ川(今金町)などにおいて事業を促進し、役所沢川(函館市)、シベット川(せたな町)においてえん堤工を実施し完成を目指します。
■急傾斜地事業
崖地における土砂崩れの対策等のため、今年度新たに戸井汐首2(函館市)に着手するほか、函館山背泊(函館市)、今金今金3(今金町)などにおいて事業を促進します。
■海岸事業
高潮対策として、旭浜海岸(長万部町)と西浜海岸(八雲町熊石)において地域連携事業の完成を目指します。新たに、川汲海岸(函館市)において高潮対策事業に、尾札部海岸(函館市)において津波・高潮危機管理対策緊急事業に着手します。また、松前海岸(松前町)、石倉海岸(森町)などの護岸整備等を促進します。
■漁港事業
戸井漁港(函館市)、本別漁港(鹿部町)、石崎(銭亀沢)漁港(函館市)、原口漁港(松前町)、八雲漁港(八雲町)及び長磯漁港(せたな町)の完成を目指します。新たに、沼尻漁港(森町)及び長万部漁港(長万部町)において機能強化事業に、志海苔漁港(函館市)及び静狩漁港(長万部町)において機能保全事業に、上浦漁港(せたな町)において交付金事業に着手します。
■漁港海岸事業
高潮対策を目的とする静浦漁港海岸(松前町)及び久遠漁港海岸(せたな町)の完成を目指します。
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▲松前海岸(館浜地区)高潮対策工事(松前町) |
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