注目の現場 −construction site−
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北海道開発局札幌開発建設部・札幌新道建設事務所が整備を進めている「道央圏連絡道路・一般国道337号」で、石狩川に架かる「美原大橋」の下部工事に『鋼管矢板基礎施工』が採用されている。
「美原大橋」は、全長972mの3径間連続斜張橋(1面吊り)で、主橋梁部の支間割は154m+340m+150m、主塔の高さは80mの規模を誇る。1面吊りの鋼斜張橋としては全国3位、世界でも8位の規模だ。ちなみに、世界で最大のものとしては、神奈川県横浜市の「鶴見つばさ橋」(510m)がある。
現在、工事が最盛期を迎えている下部工事のうち、主塔を支える2基の橋脚には、大きな支持力と河川内における長期作業が求められたため、仮締め切り兼用の「鋼管矢板基礎」を採用している。
この基礎形式は、直径1.2m、厚さ19mmの鋼管杭を継手金具によってかみ合わせて、大きな水平抵抗や鉛直支持力を得るとともに、外周杭列を仮締め切り材に兼用して、洪水時の安全性を確保するという構造性に優れた工法だ。この基礎の断面の長径は61m、短径は35mとなっており、過去の施工例の中では国内最大級。
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