建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ1997年10月号〉

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●北海道島牧村・国道229号

第2白糸トンネルで大規模な崩落事故

平成5年にも同じ場所で巻出部分陥没

8月25日 午後2時30分 一般国道229号第2白糸トンネル瀬棚町側坑口付近で、高さ約70m、幅約30m、厚さ約10mにわたり岩盤が崩落した。幅約100mにわたり土砂が道路上に堆積。
午後2時50分 道警本部と道警函館方面本部に『災害対策室』設置。
午後2時50分 寿都、北桧山署に『現地警備本部』設置。
午後3時40分 岩内・寿都消防組合島牧支署の救急車1台が現地到着。
午後3時48分 道の消防防災ヘリ「はまなす2号」ビデオ撮影等情報収集のため、丘珠空港を離陸。
午後4時00分 北海道開発局に『一般国道229号第2白糸トンネル災害連絡本部』設置。
午後4時00分 建設省に『一般国道229号第2白糸トンネル災害対策本部』設置。
午後4時00分 北海道開発庁に『一般国道229号第2白糸トンネル災害対策情報連絡本部』設置。
午後4時00分 道警ヘリ「だいせつ1号」が丘珠空港を離陸。
午後4時00分 島牧村『第2白糸トンネル崩落事故対策本部』設置。
午後4時25分 北海道開発局災害対策用ヘリ『ほっかい』離陸。
午後4時30分 後志支庁が副支庁長、地域政策観光課長を現地に派遣。
午後4時30分 道が札幌市消防局へ出動要請。
午後5時00分 道庁に『第2白糸トンネル崩落事故北海道災害対策連絡本部』設置。
午後5時00分 後志支庁に『第2白糸トンネル崩落事故北海道災害対策後志地方連絡本部』設置。
午後5時10分 札幌市消防局ヘリがファイバースコープ、地中音響探査装置、電磁波探査装置を搭載して丘珠空港を離陸。
午後5時45分 道庁で第1回連絡員会議開催。
午後5時50分 陸上自衛隊第28普通科連隊(函館)が現地調査へ出発。
午後5時55分 第11対戦車隊(倶知安)が現地調査へ出発。
午後6時00分 建設省の佐藤政務次官が現地に向け羽田空港を出発。
午後6時00分 桧山支庁に『第2白糸トンネル崩落事故災害対策北海道桧山地方連絡本部』設置。
午後6時10分 札幌医大が医師1名を現地へ派遣。
午後6時30分 北海道開発局が北大の渡辺教授ら専門家を現地へ派遣。
午後7時25分 道の丸山副知事が現地へ出発。
午後7時30分 後志支庁長が現地へ出発。
午後7時00分 瀬棚町に『国道229号第2白糸トンネル崩落事故瀬棚町対策本部』設置。
午後7時45分 北海道開発局の『一般国道229号第2白糸トンネル災害連絡本部』を『一般国道229号第2白糸トンネル対策本部』へ移行。
午後7時45分 道が防災関係機関による現地合同本部を設置。
午後7時55分 桧山支庁長が現地へ出発。
午後11時00分 北海道開発局の専門家による現地調査開始。
午後11時45分 建設省の佐藤政務次官及び関係機関への状況説明。
8月26日 午前0時30分 現地合同本部(本部長・丸山道副知事)の本部員による事故現場の現地調査。
午前1時30分 第1回現地合同本部会議を開催し、電磁波探査による人命捜査、作業手順を確認。
午前2時00分 開発局の専門家の判断に基づき、監視体制をとり安全を確認しながら土砂の除去作業開始。
午前5時00分 衛星車載局「たんちょう号」映像発信。
午前7時40分 目視調査の結果、亀裂が広がっているのが発見されたため作業を中断し、上空から調査を実施。
午前8時25分 遠隔捜査により無人機械での除去作業を実施。
午前8時10分 道警本部長が現地入り。
午前8時50分 堀知事が防災ヘリで現地入り。
午前9時45分 道警が音響探知を実施したが反応なし。ファイバースコープの調査でも瓦礫のため映像なし。
午前10時20分 札幌市消防局が17か所で電磁波捜査装置により調査を実施。瓦礫のため検知できず。
午前10時46分 第11師団から連絡班4名を派遣。
午後0時46分 「はまなす2号」により緊急消防援助隊員・救助隊員を輸送。
午後1時40分 北海道開発局災害対策用ヘリ「ほっかい」離陸。
午後2時33分 札幌市消防局ヘリが要員輸送のため丘珠空港を離陸。
8月27日 午前6時00分 開発土木研究所で崩落地点の岩盤の亀裂の調査を実施し、亀裂が進んでいる状況を確認。
午前中無人の機械等により土砂の除去作業を実施。
土質、岩帯の状況と巻き出しの損壊状況を調査するため、寿都側から路盤に沿って水平にボーリング(2口)を実施。
午前9時00分 北海道開発局が『一般国道229号第2白糸トンネル崩落事故調査委員会』(委員長・北大工学研究科佐藤教授)
午前9時00分 第5回現地合同本部会議を開催。
午前9時35分 札幌市消防局ヘリが要員輸送のため丘珠空港を離陸。
午前9時57分 「はまなす号」により緊急消防援助隊・救助隊員を輸送。
午後8時25分 崩落箇所上部の岩壁で小崩落が発生。
午後8時33分 2回目の小崩落。ボーリング、土砂除去作業を中止。

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