第14回統一地方選挙後半

函館市長に木戸浦前市長後継の井上前助役

相乗りの小樽市長に山田収入役

第14回統一地方選挙後半の道内15の市長選が4月18日告示され、苫小牧、千歳市が無投票で現職が当選。選挙戦となった函館(新人5人)、小樽(新人2人)、室蘭(現職と新人)、北見(現職と新人)、夕張(現職と新人)、稚内(新人2人)、芦別(現職と2新人)、江別(現職と新人)、赤平(現職と新人)、三笠(現職と新人)、滝川(現職と新人)、砂川(新人2人)、伊達(新人2人)の13市で4月25日に投開票が行われた。任期途中の現職辞任の函館市は、退陣した木戸浦前市長の後継の井上前助役が、自民党推薦候補と、民主党推薦候補などを振り切り初当選。相乗りの小樽市は、前収入役の山田氏が初当選し、小樽市を含む6市相乗り候補は全員当選した。40年ぶりの新人対決となった稚内市は、民主党推薦候補を自民支持の横田氏が制し、北見市は、自民推薦の新人神田氏が、武部勤衆院議員の全面的な支援を受け、民主支持の現職の再選を阻んだ。保革対立の市長選は稚内市、北見市を含め3市すべて保守系候補が当選した。道内最多の中田鉄治夕張市長は、市内の商工業界をまとめ6選を決めた。

 一方、統一地方選挙を締めくくる町村長選は、道内53の町村で4月20日告示され、89人が立候補し、その内現職は34人、新人は54人、元職は1人だった。無投票が20町3村で、20人の現職と、3人の新人が20日に決まった。市長選と同じ4月25日に投開票が行われた30の町村で、一騎打ちの選挙戦となったのは24町村で、そのうち現職対新人で、大野町の鍵谷氏、鵡川町の大内氏、鹿追町の岡野氏の3現職が落選した。森町では、湊美喜夫町長に、元道議秘書の新人が多選批判を揚げて挑んだが、現職がはねかえし道内最多当選の8選を果たした。元衆院議員の小林恒人氏が、赤井川村長選挙に挑戦したが、地元出身の新人竹田前建設課長に破れた。