●北海道知事選挙を巡る動き
前回並みの得票率60%とした場合
最低限必要な得票(25%) 693,769票
再選挙=選挙結果の異議申立期間(14日)後、50日以内に告示
候補者の供託金没収(300万円・有効得票数の10%以下)277,507票
【北海道選挙人名簿登録者数・平成15年3月2日現在】
・北海道合計(212市町村)
男 2,182,465人
女 2,442,664人
合計 4,625,129人
【前回並みの得票率60%とした場合の票数】
男 1,309,479人
女 1,465,598人
合計 2,775,077人
・北海道郡部(178町村)
男 498,292人
女 547,989人
合計 1,046,281人
・札幌市
男 704,047人
女 793,334人
合計 1,497,381人
・札幌市を除く33市
男 980,126人
女 1,101,341人
合計 2,081,467人
・北海道市部(札幌市を含む34市)
男 1,684,173人
女 1,894,675人
合計 3,578,848人
【出馬表明者プロフィル・8名】
◎ 高橋はるみ(49歳){自民系}前北海道経済産業局長=2/5
高橋氏は、昭和29年1月6日生、富山県出身、一橋大経卒。51年通産省入省、貿易局輸入課長、中小企業庁調査課長、同経営支援部経営支援課長、平成13年1月北海道経済産業局長、15年1月経済産業省経済産業研究所長。
事務所=札幌市中央区北4条西7丁目
ホームページ=http://www.haruchan.jp
祖父(はるみ氏の母方)の故高辻武邦氏は越中で戦後復興と財政の建て直しをした富山県知事(昭和23年11月23日〜31年9月30日)。明治29年生、高岡市出身、大正12年東京帝国大学法学部卒、全国各県の課長、北海道は学務部長、軍事保護院援護局長、大阪府知事を歴任。
父・新田嗣治朗(しちろう)氏は日本海ガス社長(平成11年12月27日死去・79歳)。
夫・高橋毅(札幌市出身)氏は現在財務省税関・大阪税関長。
弟・新田八朗氏は日本海ガス社長、日本青年会議所元会長。
◎ 鉢呂吉雄(55歳){民主党}衆院議員=3/3
鉢呂氏は、昭和23年1月25日生、新十津川町出身、北大農学部卒。46年今金農協職員、同参事。平成2年無所属で衆院議員初当選(社会党入党)、平成8年大蔵省政務次官(橋本連立内閣)、当選4回。
ホームページ=http://www.tsukuru.org
◎ 若山俊六(64歳){共産党}全北海道教職員組合委員長=12/6
若山氏は、江差町出身、中学校教諭、北海道教職員組合中央執行委員、平成2年全北海道教職員組合設立時に書記長、10年同委員長。
事務所=札幌市中央区南1条西10丁目
ホームページ=http://www.hki.co.jp/akaruikai
◎ 酒井芳秀(58歳){前自民党}北海道議会議長=2/27
酒井氏は、昭和19年9月15日生、三石町出身、北海道大学工学部卒。代議士秘書、三石生コン工業社長、道議(日高支庁選挙区選出・5期)、平成13年6月より議長。
札幌本部事務所=札幌市中央区南7条西2丁目2くぼたビル1階
ホームページ=http://www.sapporo-ne.jp/sakai.do
◎ 磯田憲一(57歳){無所属}北海道副知事=2/20
磯田氏は、昭和20年3月4日生、旭川出身、富良野高校卒、明治大学法学部卒。42年4月道庁入庁、63年企画振興部地域振興室振興課長補佐、平成元年渡島支庁地方部長、3年生活福祉部生活文化課長(文化振興条例の制定・文化基金の創設)、6年企画振興部企画室参事、8年同対策室長、9年総合企画部政策室長(「時のアセスメント」の事実上の責任者)、11年上川支庁長、12年総合企画部長、13年副知事就任。
ホームページ=http://www.k-isoda.co
◎ 伊東秀子(59歳){無所属}弁護士・元衆院議員=2/26
伊東氏は、昭和18年8月15日生、旧満州出身、東大卒。家裁調査官、社会党道本国民生活対策委員長、平成2年2月衆院議員(北海道1区・社会党)当選(26万票)、5年同党公認で再選、平成7年4月道知事選落選(自民党公認・76万票獲得)、11年4月同知事選落選(無所属・81万票獲得)。
ホームページ=http://www.hideko.gr.jp
◎ 上野憲正(58歳){無所属}元北海道財務局長=3/7
上野氏は、昭和19年11月28日生、旧満州(ハルピン)出身、東大経済学部卒。43年旧大蔵省入庁、内閣情報調査室内閣調査官、48年滝川税務署長、平成4年北海道財務局長、9年同退職。現在シンクタンク「北海道企画開発研究所」主宰。
◎ 都築利夫(71歳){無所属}元北海学園北見大教授=10/23
都築氏は、愛知県常滑市出身、岐阜大学農学部卒、独キール大大学院博士課程修了。酪農学園大助教授、札幌大学経営学科教授、北海学園北見大学教授、独マルチン・ルター大農学部客員教授。
平成3年同知事選出馬(得票数・12,715票、得票比率・0.43%)落選。昭和51年12月衆院選北海道旧5区出馬(得票数・2,051票、得票比率・0.33%)落選、愛知県旧2区落選、大樹町長選2回出馬(昭和62年、得票数・2,141票、得票比率・30.86%)。
【北海道知事選挙経過・前号の続き】
□平成15年3月12日、自民党道連は離党届を提出していた酒井芳秀(58歳)前北海道議会議長を除名処分にすることを正式に決定、酒井氏の知事選出馬は反党的行動と判断した。
□平成15年3月11日、若山俊六(64歳)全北海道教職員組合委員長は札幌市内の月寒グリードームで全道の支持者約6,000人を集め大規模集会を行った。上田耕一郎日本共産党副委員長が出席。
□平成15年3月8日、鉢呂吉雄(55歳)衆院議員の選挙対策事務所(札幌市中央区大通西5丁目)開きが行われた。
□平成15年3月8日、高橋はるみ(49歳)前北海道経済局長の合同事務所(札幌市中央区北4条西4丁目)開きが行われた。事務所は高橋氏の後援会「北海道を愛するみんなの会(我孫子健一会長)」と自民党道連の統一地方選挙対策本部(武部勤衆院議員本部長)。
□平成15年3月8日、都築利夫(つづき・としお、71歳)元北海学園北見大教授は大樹町の自宅兼事務所で立候補に当たって記者会見した。
□平成15年3月7日、保守新党は道知事選で高橋はるみ(49歳)前北海道経済局長の推薦を決めた。
□平成15年3月7日、上野憲正(58歳)元北海道財務局長は札幌市内のホテルで記者会見し4月に行われる道知事選に出馬することを正式に表明した。
□平成15年3月6日、民主党北海道は道地事前で鉢呂吉雄(55歳)衆院議員を推薦することを決めた。
□平成15年3月6日、酒井芳秀(58歳)北海道議会議長は道議会で大内良一副議長に議員辞職願を提出し許可され議長と道議を辞職。2月26日に自民党離党届けを提出しているが受理されていない。
□平成15年3月5日、伊東秀子(59歳)弁護士・元衆院議員は帯広市内で支援者集会「伊東秀子とグランドチャレンジ・帯広(代表=長谷川政吉共成レンテム会長)を開いた。
□平成15年3月4日、自民党道連は役員会を開き離党届を出している酒井芳秀(58歳)北海道議会議長に対して批判が相次ぎ「除名処分」の意見も出ている。
□平成15年3月3日、鉢呂吉雄(はちろ・よしお、55歳)衆院議員(北海道8区)は民主党北海道の中沢健次代表、連合北海道の笠井正行会長、横道孝弘代議士、荒井聡代議士らと会談。その後の記者会見で鉢呂氏は「知事選の立候補を決意した」と述べ、出馬を受諾した。
衆院議員辞職による補選は、3月15日まで辞職した場合ほせんは月27日投票。3月16日以降では10月26日に行われる。
□平成15年2月28日、民主党北海道(中沢健次代表)と連合北海道(笠井正行会長)は4月に行われる知事選に鉢呂吉雄(55歳)衆院議員に出馬を要請。
□平成15年2月28日、高橋はるみ(49歳)後援団体「北海道を愛するみんなの会」の名誉会長に堂垣内尚弘元知事、会長に我孫子健一元副知事が就任した。
堂垣内氏は、大正3年6月2日生、札幌市出身、北海道帝国大学工学部卒。元北海道知事。
我孫子氏は、昭和6年6月20日生、札幌市出身、北大経済学部卒。元副知事。
□平成15年2月27日、磯田憲一(57歳)後援会は同会代表に吉原弘行前北信連会長、同顧問に藤野貞雄前ホクレン会長が就任した。推薦人として倉本聰脚本家(富良野市在住)、山口昌男札幌大学長、辻井達一植物学者、三國清三料理人など同氏の支援を表明している。
吉原氏は、昭和5年7月27日生、旭川出身、旭川工業高卒。前北海道信用農業協同組合連合会会長、現在東神楽農業協同組合長。
藤野氏は、昭和2年8月5日生、富良野市出身、布礼別国民学校高等科卒。前JA北海道中央、前ホクレン会長。
倉本氏は、昭和10年1月1日生、東京都出身、東大文学部卒。本名・山谷馨、シナリオライター、富良野塾長、文学賞「北の国から」。
山口氏は、昭和6年8月20日生、美幌町出身、東大文学部卒。日本民族学会元会長、札幌大学学長。
辻井氏は、昭和6年4月22日生、東京都出身、北大大学院農学部研究科修了。北海道環境財団理事長、元北大付属植物園長。
三國氏は、昭和29年8月10日生、増毛町出身、料理人。札幌グランドホテル・帝国ホテル修業、駐スイス日本大使館料理長、フランス有名レストラン「トロワグロ」修業、60年東京・四谷「オテル・ドゥ・ミクニ」開業、平成10年北海道食の大使、13年東京駅「東京食堂」プロデュース、15年札幌駅南口「ミクニサッポロ」開業。世界の一流レストランに請われ各地でミクニフェスティバルを開催、国際的に活躍。