地方選挙News
選挙結果
第43回衆院選挙
与党3党で絶対安定多数(269議席)を確保
平成15年11月9日、第43回衆院選挙が行われた。3年4ヶ月ぶりの選挙は自民後退、民主が躍進となったが与党3党で絶対安定多数(269議席)を超えた。各党派別では、自民党=小選挙区168人・比例区69人の237人(解散時246人)で解散時勢力を下回り過半数(241議席)を確保できなかった、民主党=小選挙区105人・比例区72人の177人(解散時137人)で比例代表では自民党を上回った。公明党=小選挙区25人・比例区9人の34人(解散時31人)で解散時勢力を上回った。共産党=小選挙区0人・比例区9人の9人(解散時20人)で大きく議席を減らした。社民党=小選挙区1人・比例区5人の6人(解散時18人)で党首の土井たか子(兵庫7区)氏が落選し比例で復活した。保守新党=小選挙区4人・比例区0人の4人(解散時4人)で党代表の熊谷弘(静岡7区)が落選。無所属の会=小選挙区1人・比例区0人の1人(解散時5人)、自由連合=小選挙区1人・比例区0人の1人(解散時1人)、無所属=小選挙区11人・比例区0人の11人(解散時6人)となった。投票率は59.85%で前回の62.49%を下回った。【詳細は本文参照】
白老町
□平成15年10月2日、白老町選挙管理委員会は町長選、町議会選の日程を11月4日告示、同9日投票と決めた。
□平成15年10月1日、現職の坂下利明(55歳)町長は記者会見で「議会との溝が深まり、もう一度町民の審判を仰がなければ、町政はスムーズにいかない」と述べ出直し町長選に出馬する意向を明らかにした。
□平成15年10月1日、現職の坂下利明(さかした・としあき、55歳)町長は同町役場内で、堀部登志雄同町議会議長に対し、議会の解散を通知した。その後同町長自らも辞職届を提出した。道内で自治体の市町村長が不信任決議され、自ら辞職するのは初めて。
地方自治法では町長の辞職は20日前までに申し出なければならないため、同氏の任期は10月21日までとなる。その後は助役が不在なので総務課長が職を代行する。議会の解散に伴う選挙は、解散の日から40日以内、また、町長辞職から5日以内に町選挙管理委員会に通知し、50日以内に同町長選が実施される。総裁選挙に合わせて11月4日告示、同月9日投票の可能性が大きい。
町議会の議員構成は、自民系12人、民主・公明・共産系が各2名、社民・無派閥系が各1名の定数20名。代議士系では岩倉博文派7人、鳩山由紀夫派5名となっている。
□平成15年9月22日、白老町定例議会(定数20人)で近藤守町議ら6人が連名で提出した坂下利明町長の町長不信任決議案を賛成19,反対1で出席議員の4分の3(15)に達し可決された。
提案理由は「坂下町長が、公約の撤回(財政再建の撤回・同再建の柱である白老港第三商港区建設凍結方針変更)、助役不在(選任人事2度否決)などで行政の停滞を招き、町民の期待を裏切った責任はきわめて重大」と述べた。
坂下町長は地方自治法に基づき、10日以内に議会を解散しない場合は、失職する。
□平成15年7月1日、町議が提出した坂下利明(さかした・としあき、55歳)町長の辞職勧告決議案を賛成11,反対2で可決した。
辞職勧告決議は法的な拘束力がない。
□平成15年7月1日、町議5人が提出した坂下利明町長の町長不信任案を賛成14,反対6で出席議員の4分の3(15)に達せず否決した。
坂下町長は今回の統一選挙で初当選、就任2ヶ月で「町長としての資質に疑問がある」と町議から指摘され、同氏の選挙公約など町議会で厳しく追及されていた。
□平成15年6月30日、複数の町議会議員が定例町議会最終日(7月1日)に町長不信任案を提出することを固めた。助役選任についても全会一致で否定している。
坂下氏3回目で雪辱果たす
野村氏は、大正15年6月27日生、苫小牧東高卒。大昭和製紙白老工場総務課長、平成11年、同町議当選(1期目)。アイヌ民族博物館専務理事。
□任期満了に伴う白老町長選挙は平成11年4月25日投票、即日開票され、現職の見野全(けんの・あきら・58歳)町長は、坂下利明(さかした・としあき・51歳)元町医療給付係長、佐藤政憲(さとう・まさのり・53歳)前町立図書館職員の2新人を破り4選を果たした。
見野氏は、昭和15年8月24日生、北見市出身、近畿大法学部卒。前職は大昭和製紙株式会社白老工場資材課長で、昭和62年5月町長選挙に出馬、現職の山手一雄町長(3期目)に1千数百票の差をつけて初当選を飾る。
当選 見野 全 7,436票
坂下 利明 5,526票
佐藤 政憲 2,008票
【平成11年白老町長選挙経過】
□平成10年9月21日、現職の見野(58歳)氏は「3期12年で公約を達成できた」と同町長選に出馬しない意志を関係者に示唆した。
□平成10年10月1日、前回同町長選に立候補し落選した坂下利明(50歳)同町元町医療給付係長が、再出馬する意向を表明した。
□平成10年11月17日、現職の見野町長は、同氏後援会役員会で「胆石摘出手術で健康不安がなくなった」と述べ、4選を目指して出馬する意向を明らかにした。
□平成10年12月26日、佐藤政憲(53歳)同町町立図書館職員は、平成11年1月1日付けで退職し同町長選に出馬することを表明した。同氏は、稚内出身、日大卒。昭和50年同役場入庁、教育委員会社会教育主事、スポーツ課主幹を歴任。
平成11年1月11日、佐藤政憲(53歳)同町町立図書館職員は、同町長選に出馬することを表明した。
【過去の白老町長選挙結果】
□平成7年4月23日投票
任期満了に伴う白老町長選挙は4月23日投票即日開票され、現職の見野全(54歳)町長が、新人の坂下利明同町前町医療給付係長(47歳)氏を破り3選を果たした。前回(平成3年)は無投票で再選を果す。
当日有権者数 17,600人
投票者数 15,139人
投票率 86.02%
当選 見野 全 8,571票
坂下 利明 6,247票
□平成3年4月21日告示
任期満了に伴う白老町長選挙は平成3年4月21日告示され、現職の見野全(50歳)町長以外に立候補の届け出が無く同氏の無投票再選が決まった。
□昭和62年4月26日投票
任期満了に伴う白老町長選挙は昭和62年4月26日投票即日開票され、新人の見野全(46歳)前大昭和製紙株式会社白老工場資材課長が、現職の山手一雄町長(67才・3期目)に1千数百票の差をつけて初当選を果たした。
当日有権者数 16,954人
投票者数 15,776人
投票率 93.05%
当選 見野 全 8,526票
山手 一雄 7,107票
□昭和58年4月24日投票
任期満了に伴う白老町長選挙は昭和58年4月24日投票、即日開票され、現職の山手一雄町長が、新人の戸田実津男氏を破り3選を果たした。
山手氏は、大正8年9月19日生、白老町出身、横浜専門学校卒。会社社長、同町議会議員。
当日有権者数 16,360人
投票者数 15,425人
投票率 94.28%
当選 山手 一雄 8,601票
戸田実津男 6,474票