行政 選挙情報 No−398   平成18年6月5日発行

地方選挙News(平成18年5月19日〜6月2日)

 

・引責辞任              苫小牧市長選挙              (平成18年7月2日告示)

 

 

以下本文

 

地方選挙News

 

◎ 引責辞任

 

苫小牧市長選挙

現職の桜井市長、わいせつ行為に伴う引責辞任

平成18年5月31日、現職の桜井忠(52歳)市長は正式に辞職した。職務代理者は第一助役の熊木功(59歳)氏が就任。

【桜井忠苫小牧市長辞職までの経過】

□平成18年5月25日、平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙の候補者に高橋睦(54歳)故高橋辰夫衆院議員の妻と、遠藤連(52歳)道議会議員(苫小牧市選出)、鳥越忠行(66歳)前苫小牧市長の名前が挙がっている。

□平成18円5月24日、岩倉博文(56歳)元自民党衆院議員は平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に出馬する意向を固めた。

岩倉氏は、昭和25年1月15日生、苫小牧市出身、立教大経卒。岩倉組土建取締役。平成12年6月第41回衆議院議員選挙北海道小選挙区9区から自民党(橋本派)公認で出馬。現職の鳩山由紀夫(民主党党首)氏に2,525票の僅差で敗れ、比例代表北海道ブロックで復活当選。15年11月の選挙では鳩山氏に22,484票の大差で惨敗。17年9月の選挙でも鳩山氏に18,920票差で落選。現在自民党津島派。

□平成18年5月23日、苫小牧市選挙管理委員会は桜井忠市長辞職に伴う市長選挙の日程を平成18年7月2日告示、同月9日投票と決めた。即日開票される。

□平成18年5月22日、桜井市長は守屋久義同市議会議長に退職申出書(退職の日付は5月30日)を提出した。

□平成18年5月18日午後6時、現職の桜井忠(52歳)市長は苫小牧市内のホテルで記者会見し「女性に不快感を与え、市民を失望させた」と語り、自らのわいせつ行為を理由に辞職することを明らかにした。記者会見には伊東秀子弁護士と、桜井市長の妻も同席した。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。鳩山由紀夫衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員(2期)、保護司。15年4月市議任期途中に市長選に立候補し初当選。現在1期目。

市長の不祥事による辞職は、苫小牧市政史上初めて。公職選挙法の規定では、辞職後、50日以内に市長選が行われることになっている。

わいせつ行為で首長が辞職した例では、大阪府知事選挙で再選を目指していた現職の横山ノック氏が、平成11年4月に選挙カーの中で女性運動員の体を触ったとして訴えられ、任期途中で辞職(強制わいせつ罪=懲役1年6カ月、執行猶予3年)したケースがある。

□平成18年5月18日午後5時、桜井市長は記者会見前に後援会幹部(5人)に辞任の意向を伝えた。今後「桜井忠連合後援会=津川義信(70歳)会長代行」は解散する準備に入る。

□平成18年5月18日午前、苫小牧署は準強制わいせつ容疑の疑いで、被害女性から任意で事情聴取し、現場となった飲食店の調査に着手した。

□平成18年5月5日、桜井市長にわいせつな行為を受けた女性経営者は、苫小牧署に被害届を提出し、刑事事件に発展。桜井市長は同店の常連客だった。

□平成18年5月4日午後9時頃、桜井市長と苫小牧市幹部職員(男性)の2人が行きつけの飲食店を訪れ、翌5日の午前3時頃まで飲食。同店の女性経営者(40歳代)がボックス席でうたた寝中に桜井市長が下腹部を触るなどいかがわしい行為をした。当時同店には同市幹部職員と、男性客1名、女性店員2名がいた。

□平成17年11月、桜井市長はスピード違反で摘発されたことが発覚し、苫小牧市議会で陳謝した。

□平成16年3月、苫小牧市議会は桜井市長の辞職勧告決議案を賛成多数で可決。助役の長期不在など議会運営に混乱を招き、市長としての指導性や資質に欠けることを挙げていた。

【平成14年苫小牧市長選挙結果】

現職の鳥越市長5選果たせず

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は平成15年4月27日投票、即日開票され、新人の桜井忠(さくらい・ただし、49歳=自民党推薦)前同市議会議員が、現職の鳥越忠幸(とりこし・ただゆき、63歳)市長を破り初当選を果たした。

自民党苫小牧支部が出遅れを挽回し桜井氏が、現職の5選を阻んだ。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員(2期)、保護司。

有権者数                            134,708人

投票者数                             87,783人

投票率                                 65.17%

当選       桜井 忠           45,737票

              鳥越 忠幸       40,445票

【平成14年苫小牧市長選挙経過】

□平成141224日、田村雄二(52歳)同市議会議員(自民党)は苫小牧市内で記者会見し次期苫小牧市長選挙に出馬しないことを表明した。

□平成141216日、桜井忠(48歳)同市議会議員は苫小牧市内のホテルで記者会見し次期市長選挙に無所属で出馬することを正式に表明した。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員、現在2期目。

□平成14125日、田村雄二(52歳)同市議会議員(自民党)は次期苫小牧市長選挙(任期満了は平成15430日)に無所属で出馬することを表明した。

田村氏は、昭和25725日生、苫小牧市出身、北海道自動車短期大学卒。平成3年同市議会議員当選、現在。3期目

□平成141127日、現職の鳥越忠幸(とりこし・ただゆき、63歳)市長は同市内のホテルで記者会見し次期市長選挙(任期満了は平成15430日)に5選を目指して出馬することを表明した。

鳥越氏は、昭和14年11月4日生、苫小牧市出身、道立苫小牧東高卒。同市職員、市職労委員長、市議会議員、58年4月市長選挙に出馬し落選。62年4月再度市長選に出馬し初当選。現在4期目。

□平成14927日、自民党苫小牧支部は次期苫小牧市長選挙(任期満了は平成15430日)に桜井忠(48歳)同市議会議員を擁立する方針を固めた。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員、現在2期目。

【平成11年苫小牧市長選挙結果】

現職の鳥越市長3期連続の無投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は平成11年4月18日告示され、現職の鳥越忠幸(とりこし・ただゆき、59歳、無現)市長以外に立候補の届け出がなく同氏の無投票4選を果たした。

鳥越氏は、昭和14年11月4日生、苫小牧市出身、道立苫小牧東高卒。同市職員、市職労委員長、市議会議員、団体職員を経て58年4月市長選挙に出馬し、落選。62年4月再度市長選に出馬、現職の板谷実市長1期(現在=70歳・苫小牧市選出道議会議員で3期目、平成11年4月同選挙でトップ当選)に1万5953票の大差をつけて初当選を飾る。

【平成11年苫小牧市長選挙経過】

□平成10年9月16日、現職の鳥越忠幸(58歳)は、同市長選に4選出馬することを表明した。

【過去の苫小牧市長選挙結果】

□平成7年4月16日告示

鳥越市長、初戦以降は無投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は416日告示され、現職の鳥越忠幸(56歳)市長以外に立候補の届け出がなく同氏の無投票3選が決まった。

□平成3年4月21日告示

鳥越市長無投票再選

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は421日告示され、現職の鳥越忠行市長以外に立候補の届け出がなく同氏の無投票再選が決まった。

□昭和62年年4月26日投票

現職板谷市長敗れる

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は426日投票、即日開票され、新人の鳥越忠行氏が、現職の板谷実市長を破り初当選を果たした。

鳥越氏は、昭和14年11月4日生、苫小牧市出身、道立苫小牧東高卒。同市職員、市職労委員長、市議会議員、団体職員を経て58年4月市長選挙に出馬し、落選。

有権者数              107,843

投票者数               87,673

投票率                  81.30

当選       鳥越 忠行              51,225

              板谷 実              35,272

□昭和58年年4月24日投票

新人板谷氏当選

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は424日投票、即日開票され、新人の板谷実氏が、同じく新人の鳥越忠行、島美樹二氏、川島登(共産推薦)氏を破り初当選を果たした。

板谷氏は、昭和3823日生、苫小牧市出身、北大卒。富士紡績、新富士レンジ社長,千鳥屋板谷商店社長、岩倉組土建常務取締役。平成3年より道議(苫小牧市選出・連続3期当選)。

有権者数              104,1263

投票者数               87,730

投票率                  84.25

当選       板谷 実              33,608

鳥越 忠行              31,455

              島 美樹二              19,544

              川島 登            2,786

□昭和54年年4月22日投票

大泉市長5選を果たす

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は4月22日投票、即日開票され、現職の大泉源郎市長が、新人の小田桐末吉氏、山口照和氏を破り5選を果たした。

有権者数              95,158人

投票者数              77,897人

投票率                  81.22%

当選       大泉 源郎       37,734票

小田桐末吉    35,370票

              山口照和        4,333票

□昭和50年年4月27日投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は4月27日投票、即日開票され、現職の大泉源郎市長が、新人の神谷与四郎氏を破り4選を果たした。

有権者数              84,412人

投票者数              71,165人

投票率                  84.31%

当選       大泉 源郎       40,967票

神谷与四郎    29,832票

□昭和46年年4月25日投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は4月25日投票、即日開票され、現職の大泉源郎市長が、新人の山口照和氏を破り3選を果たした。

当選       大泉 源郎       36,180票

山口 照和       17,005票

□昭和42年年4月28日投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は4月28日投票、即日開票され、現職の大泉源郎市長が、新人の豊間根吉昭氏を破り再選を果たした。

当選       大泉 源郎       31,701票

豊間根吉昭     6,763票

□昭和38年年4月30日投票

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は4月30日投票、即日開票され、新人の大泉源郎前苫小牧市助役(社会党と政策協定)が、同じく新人の稲垣是成藤学園大学教授(昭和34年札幌市長選挙に立候補し落選)、間根吉昭氏を破り初当選を果たした。

大泉氏は、苫小牧出身、室蘭商業、北海中卒。昭和8年苫小牧町役場入り(同役場には、西田信一町長その後・参議院議員、宮崎英夫助役その後・岩倉組土建社長がいた)。21年市制施行、22年助役就任。

当選       大泉 源郎       17,897票

              稲垣 是成       15,960票

豊間根吉昭       418票