行政 選挙情報 No−400   平成18年7月3日発行

地方選挙News(平成18年6月19日〜6月30日)

 

・出馬表明                            苫小牧市長選挙              (7月2日告示)

                                          羽幌町長選挙              (11月)

・選挙日程                            ()

                                          ()

・不出馬表明                            根室市                         (6月14日)

                                          訓子府町長選挙              19.4.30

 

以下本文

 

◎ 出馬表明

 

苫小牧市長選挙

元市長の鳥越氏と元代議士の岩倉氏の一騎打ちの公算

平成18年6月23日、高橋睦(54歳)故高橋辰夫衆院議員の妻が平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に出馬しないことを明らかにした。

保守系の市議らが同氏に出馬の要請をしていたが、環境が整わないとして立候補を断念。これで、保守の分裂は避けられた。同市長選挙は、再挑戦の鳥越忠幸(民主党推薦=66歳)前苫小牧市長(3期)と、岩倉博文(自民党推薦=56歳)元自民党衆院議員の一騎打の公算が大きくなった。

【平成18年苫小牧市長選挙経過】

□平成18年6月22日、苫小牧署は前苫小牧市長の桜井忠(52歳)氏を準強制わいせつの疑いで逮捕した。同氏の、退職金(約1450万円)と期末手当(約134万円)は現在一時差し止めされていて、裁判で禁固刑以上が確定すれば支払われない。

□平成18年6月20日、岩倉博文(56歳)元自民党衆院議員(6月13日に自民党に離党届を提出=6月23日受理)は苫小牧市民会館で記者会見し、平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に出馬することを正式に表明した。

□平成18年6月14日、鳥越忠幸(66歳)前苫小牧市長は同市内で記者会見し平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に出馬することを表明した。

鳥越氏は、昭和14年11月4日生、苫小牧市出身、道立苫小牧東高卒。同市職員、市職労委員長、市議会議員(2期)、58年4月市長選挙に出馬し落選。62年4月再度市長選に出馬し現職を破って初当選(その後3回連続無投票当選)。平成15年は5選果たせず落選。

□平成18年6月10日、民主党苫小牧支部は平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に、前苫小牧市長の鳥越忠幸(66歳)氏を要請した。

□平成18年5月31日、現職の桜井忠(52歳)市長は正式に辞職した。職務代理者は第一助役の熊木功(59歳)氏が就任。

□平成18年5月25日、平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙の候補者に高橋睦(54歳)故高橋辰夫衆院議員の妻(橋本聖子参院議員の実の姉)と、遠藤連(52歳)自民党道議会議員(苫小牧市選出=橋本浪蔵元道議会議員の後継者)、鳥越忠行(66歳)前苫小牧市長の名前が挙がっている。

□平成18年5月24日、岩倉博文(56歳)元自民党衆院議員は平成18年7月2日告示される苫小牧市長選挙に出馬する意向を固めた。

岩倉氏は、昭和25年1月15日生、苫小牧市出身、立教大経卒。岩倉組土建取締役。平成12年6月第41回衆議院議員選挙北海道小選挙区9区から自民党(橋本派)公認で出馬。現職の鳩山由紀夫(民主党党首)氏に2,525票の僅差で敗れ、比例代表北海道ブロックで復活当選。15年11月の選挙では鳩山氏に22,484票の大差で惨敗。17年9月の選挙でも鳩山氏に18,920票差で落選。現在自民党津島派。

□平成18年5月23日、苫小牧市選挙管理委員会は桜井忠市長辞職に伴う市長選挙の日程を平成18年7月2日告示、同月9日投票と決めた。即日開票される。

□平成18年5月22日、桜井市長は守屋久義同市議会議長に退職申出書(退職の日付は5月30日)を提出した。

□平成18年5月18日午後6時、現職の桜井忠(52歳)市長は苫小牧市内のホテルで記者会見し「女性に不快感を与え、市民を失望させた」と語り、自らのわいせつ行為を理由に辞職することを明らかにした。記者会見には伊東秀子弁護士と、桜井市長の妻も同席した。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。鳩山由紀夫衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員(2期)、保護司。15年4月市議任期途中に市長選に立候補し初当選。現在1期目。

市長の不祥事による辞職は、苫小牧市政史上初めて。公職選挙法の規定では、辞職後、50日以内に市長選が行われることになっている。

わいせつ行為で首長が辞職した例では、大阪府知事選挙で再選を目指していた現職の横山ノック氏が、平成11年4月に選挙カーの中で女性運動員の体を触ったとして訴えられ、任期途中で辞職(強制わいせつ罪=懲役1年6カ月、執行猶予3年)したケースがある。

□平成18年5月18日午後5時、桜井市長は記者会見前に後援会幹部(5人)に辞任の意向を伝えた。今後「桜井忠連合後援会=津川義信(70歳)会長代行」は解散する準備に入る。

□平成18年5月18日午前、苫小牧署は準強制わいせつ容疑の疑いで、被害女性から任意で事情聴取し、現場となった飲食店の調査に着手した。

□平成18年5月5日、桜井市長にわいせつな行為を受けた女性経営者は、苫小牧署に被害届を提出し、刑事事件に発展。桜井市長は同店の常連客だった。

□平成18年5月4日午後9時頃、桜井市長と苫小牧市幹部職員(男性)の2人が行きつけの飲食店を訪れ、翌5日の午前3時頃まで飲食。同店の女性経営者(45歳)がボックス席でうたた寝中に桜井市長が下腹部を触るなどいかがわしい行為をした。当時同店には同市幹部職員と、男性客1名、女性店員2名がいた。

□平成17年11月、桜井市長はスピード違反で摘発されたことが発覚し、苫小牧市議会で陳謝した。

□平成16年3月、苫小牧市議会は桜井市長の辞職勧告決議案を賛成多数で可決。助役の長期不在など議会運営に混乱を招き、市長としての指導性や資質に欠けることを挙げていた。

【平成14年苫小牧市長選挙結果】

現職の鳥越市長5選果たせず

任期満了に伴う苫小牧市長選挙は平成15年4月27日投票、即日開票され、新人の桜井忠(さくらい・ただし、49歳=自民党推薦)前同市議会議員が、現職の鳥越忠幸(とりこし・ただゆき、63歳)市長を破り初当選を果たした。

自民党苫小牧支部が出遅れを挽回し桜井氏が、現職の5選を阻んだ。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員(2期)、保護司。

有権者数                            134,708人

投票者数                             87,783人

投票率                                 65.17%

当選       桜井 忠           45,737票

              鳥越 忠幸       40,445票

【平成14年苫小牧市長選挙経過】

□平成141224日、田村雄二(52歳)同市議会議員(自民党)は苫小牧市内で記者会見し次期苫小牧市長選挙に出馬しないことを表明した。

□平成141216日、桜井忠(48歳)同市議会議員は苫小牧市内のホテルで記者会見し次期市長選挙に無所属で出馬することを正式に表明した。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員、現在2期目。

□平成14125日、田村雄二(52歳)同市議会議員(自民党)は次期苫小牧市長選挙(任期満了は平成15430日)に無所属で出馬することを表明した。

田村氏は、昭和25725日生、苫小牧市出身、北海道自動車短期大学卒。平成3年同市議会議員当選、現在。3期目

□平成141127日、現職の鳥越忠幸(とりこし・ただゆき、63歳)市長は同市内のホテルで記者会見し次期市長選挙(任期満了は平成15430日)に5選を目指して出馬することを表明した。

鳥越氏は、昭和14年11月4日生、苫小牧市出身、道立苫小牧東高卒。同市職員、市職労委員長、市議会議員、58年4月市長選挙に出馬し落選。62年4月再度市長選に出馬し初当選。現在4期目。

□平成14927日、自民党苫小牧支部は次期苫小牧市長選挙(任期満了は平成15430日)に桜井忠(48歳)同市議会議員を擁立する方針を固めた。

桜井氏は、昭和2923日生、室蘭出身、大東文化大卒。衆院議員秘書、会社役員、平成7年同市議会議員、現在2期目。

【詳細については行政選挙情報No-398号に掲載】

 

羽幌町長選挙

現職の舟橋町長3選出馬

平成18年6月14日、現職の舟橋泰博(55歳)町長は定例町議会で次期町長選挙(平成18年11月29日任期満了)に3選を目指して出馬することを明らかにした。

舟橋氏は、昭和26年3月8日生、羽幌町出身、足利工大卒。羽幌青年会議所理事長、町体協理事長、幼稚園副園長。平成10年11月30日町長就任。現在2期目。

【平成14年羽幌町長選挙結果】

現職の舟橋町長無投票で再選

任期満了に伴う羽幌町長選挙は平成14115日告示され、現職の舟橋泰博(ふなはし・やすひろ、51歳)町長以外に立候補の届出がなく同氏の無投票再選が決まった。

舟橋氏は、昭和26年3月8日生、羽幌町出身、足利工大卒。羽幌青年会議所理事長、町体協理事長、幼稚園副園長。

【平成14年羽幌町長選挙経過】

□平成1492日、羽幌町選挙管理委員会は次期町長選挙(任期満了は平成14年11月29日)の日程を平成14115日告示、同10日投票と決めた。即日開票される。

□平成14年6月13日、現職の舟橋泰博(ふなはし・やすひろ、51歳)町長は定例町議会で次期町長選挙(任期満了は平成14年11月29日)に再選を目指して出馬する意向を表明した。

舟橋氏は、昭和26年3月8日生、羽幌町出身、足利工大卒。羽幌青年会議所理事長、町体協理事長、幼稚園副園長。平成10年11月町長就任。現在1期目。

【詳細については行政選挙情報No-393号に掲載】

 

◎ 不出馬表明

 

根室市長選挙

藤原市長今期限りの引退

平成18年6月14日、現職の藤原弘(69歳)市長は市役所内で記者会見し平成18年9月3日告示される同市長選挙に出馬しないことを明らかにした。体調の不安と高齢を理由に今期限りの引退を決めた。

藤原氏は、昭和11年11月16日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。34年4月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、10年6月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。現在2期目。

【平成18年根室市長選挙経過】

□平成18年5月9日、根室市選挙管理委員会は次期市長選挙(任期満了は平成18年9月28日)の日程を平成18年9月3日告示、同月10日投票と決めた。即日開票される。

【平成14年根室市長選挙結果】

任期満了に伴う根室市長選挙は平成14915日投票、即日開票され、現職の藤原弘氏(ふじわら・ひろし、65歳=自民・民主・社民・公明推薦)市長が、新人の安達正敏(あだち・まさとし、60歳=共産党推薦)前同市議を破り再選を果たした。

藤原氏は、昭和111116日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。344月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、106月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。

敗れた安達氏は、昭和16924日生、樺太出身、根室高卒。郵便局員、根室市議8期。共産党員、共産党系市民団体「明日の根室をつくる市民の会」副代表。

有権者数              26,339

投票者数              13,881

投票率                  52.70

無効票                   279

当選       藤原 弘              10,951

              安達 正敏       2,651

【平成14年根室市長選挙経過】

□平成14年6月17日、現職の藤原弘氏(ふじわら・ひろし、65歳)市長は市内で後援会総会が開かれた後、記者会見し平成14年9月8日告示される同市長選挙に再選を目指して出馬することを表明した。

藤原氏は、昭和111116日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。344月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、106月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。現在1期目。

□平成14年6月3日、根室市選挙管理委員会は次期市長選挙(任期満了は平成14年9月28日)の日程を平成14年9月8日告示、同15日投票と決めた。

【詳細については行政選挙情報No-394号に掲載】

 

訓子府町

現職の深見定雄町長今期限りの勇退

平成18年6月20日、現職の深見定雄(65歳)町長は定例町議会で次期町長選挙(任期満了は平成19年4月30日)に出馬しないことを明らかにした。

深見氏は、昭和15年8月20日生、国後島出身、北見柏陽高卒。50年株式会社測進専務取締役、61年衆院議員秘書、平成3年5月町長に就任。株式会社測進相談役。現在4期目。

【平成14年訓子府町長選挙結果】

□任期満了に伴う訓子府町長選挙は平成15年4月22日告示され、現職の深見定雄(ふかみ・さだお、62歳)町長以外に立候補の届け出が無く同氏の無投票4選が決まった。

深見氏は、昭和15年8月20日生、国後島出身、北見柏陽高卒。50年株式会社測進専務取締役、61年衆院議員秘書、平成3年5月町長に就任。株式会社測進相談役。

【平成14年訓子府町長選挙経過】

□平成14917日、現職の深見定雄(ふかみ・さだお・62歳)町長は定例町議会で次期町長選挙(任期満了は平成15430日)に4選を目指して出馬することを表明した。

同氏の後援会から市町村合併問題にきちんと対応するように求められている。

深見氏は、昭和15年8月20日生、国後島出身、北見柏陽高卒。50年株式会社測進専務取締役、61年衆院議員秘書、平成35月町長に就任。株式会社測進相談役。

【平成11年訓子府町長選挙結果】

□平成11420日告示、無投票で現職の深見町長3選果たす。

任期満了に伴う訓子府町長選挙は平成11年4月20日告示され、現職の深見定雄(ふかみ・さだお・58歳)町長以外に立候補の届け出がなく同氏の無投票3選が決まった。

深見氏は、昭和15年8月20日生、国後島出身、北見柏陽高卒。株式会社測進相談役、衆院議員秘書、株式会社測進専務を経て町長に就任。

【平成11年訓子府町長選挙経過】

□平成10年9月16日、現職の深見定雄(58歳)氏は定例町議会で「来期も町政を担当させていただきたい」と同町長選に出馬する意向を表明した。

【過去の訓子府町長選挙結果】

□平成7年4月18日告示

現職の深見町長、無投票で再選

任期満了に伴う訓子府町長選挙は418日告示され、現職の深見定雄(54歳)町長以外に立候補の届け出がなく同氏の無投票再選が決まった。前回(平成3年)は現職の佐藤忠義町長(3期目・64歳)に525票の差をつけて初当選した。

□平成3年4月21日投票

任期満了に伴う訓子府町長選挙は平成3年4月21日投票、即日開票され、新人の深見定雄(50歳)が、現職の佐藤忠義町長を破り初当選を果たした。

有権者数              5,194人

投票者数              4,931人

投票率                  94.94%

当選       深見 定雄       2,708票

              佐藤 忠義       2,183票

□昭和62年4月26日投票

任期満了に伴う訓子府町長選挙は昭和62年4月26日投票、即日開票され、現職の佐藤忠義町長が、新人の飯田政章前助役を破り3選を果たした。

有権者数        5,246人

投票者数        5,039人

投票率          96.05%

当選    佐藤 忠義    2,555票

        飯田 政章    2,439票

□昭和58年4月24日投票

任期満了に伴う訓子府町長選挙は昭和58年4月24日告示され、現職の佐藤

忠義町長以外に立候補の届け出が無く同氏の無投票再選が決まった。

佐藤氏は、大正15年8月30日生、北見市出身、自治大学校修了。同町教育長。