行政 選挙情報 No−403 平成18年8月21日発行
地方選挙News(平成18年7月28日〜8月18日)
以下本文
◎ 出馬表明
根室市長選挙
平成18年8月4日、長谷川俊輔(61歳)前同市助役は平成18年9月3日告示される同市長選挙に出馬することを正式に表明した。
長谷川氏は、根室市出身、根室高卒。同市水産経済部長、総務部長、収入役を歴任、平成14年10月助役就任。
【平成18年根室市長選挙経過】
□平成18年7月31日、根室市助役の長谷川俊輔(61歳)氏が助役を退任した。
□平成18年7月28日、自民党根室支部や市内の経済団体から同市長選挙出馬の要請を受けていた根室市助役の長谷川俊輔(61歳)氏が「前向きに考えたいと」意欲的な姿勢を明らかにした。
□平成18年6月14日、現職の藤原弘(69歳)市長は市役所内で記者会見し平成18年9月3日告示される同市長選挙に出馬しないことを明らかにした。体調の不安と高齢を理由に今期限りの引退を決めた。
藤原氏は、昭和11年11月16日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。34年4月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、10年6月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。現在2期目。
□平成18年5月9日、根室市選挙管理委員会は次期市長選挙(任期満了は平成18年9月28日)の日程を平成18年9月3日告示、同月10日投票と決めた。即日開票される。
【平成14年根室市長選挙結果】
任期満了に伴う根室市長選挙は平成14年9月15日投票、即日開票され、現職の藤原弘氏(ふじわら・ひろし、65歳=自民・民主・社民・公明推薦)市長が、新人の安達正敏(あだち・まさとし、60歳=共産党推薦)前同市議を破り再選を果たした。
藤原氏は、昭和11年11月16日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。34年4月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、10年6月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。
敗れた安達氏は、昭和16年9月24日生、樺太出身、根室高卒。郵便局員、根室市議8期。共産党員、共産党系市民団体「明日の根室をつくる市民の会」副代表。
有権者数 26,339人
投票者数 13,881人
投票率 52.70%
無効票 279票
当選 藤原 弘 10,951票
安達 正敏 2,651票
【平成14年根室市長選挙経過】
□平成14年6月17日、現職の藤原弘氏(ふじわら・ひろし、65歳)市長は市内で後援会総会が開かれた後、記者会見し平成14年9月8日告示される同市長選挙に再選を目指して出馬することを表明した。
藤原氏は、昭和11年11月16日生、埼玉県出身。熊谷高、北海道大学水産学部卒。34年4月入庁、60年水産部魚政課長、63年同技監、平成元年根室支庁庁、3年水産部長、6年同退職、10年6月道漁業信用基金協会副理事長辞任。10年9月市長就任。現在1期目。
□平成14年6月3日、根室市選挙管理委員会は次期市長選挙(任期満了は平成14年9月28日)の日程を平成14年9月8日告示、同15日投票と決めた。
【詳細については行政選挙情報No-394号に掲載】
◎ 出馬断念
旭川市長選挙
平成18年8月17日、東国幹(あづま・くによし、38歳)元自民党道議会議員は旭川市内で記者会見し平成18年10月22日告示される旭川市長選挙に出馬しないことを表明した。「保守分裂を避けるため出馬を断念した、政策が共有できれば加藤自民党旭川支部支部長を応援する気持ちはある」と述べた。経歴詳細は下記参照。
【平成18年旭川市長選挙の経過】
□平成18年8月12日、加藤礼一(かとう・れいいち、53歳)自民党道議会議員(旭川市選出)は平成18年10月22日告示される旭川市長選挙に出馬することを明らかにした。
これで、同加藤自民党旭川支部支部長と安住自民党旭川支部幹事長代行、東元自民党員の保守系3人が出馬の意向を明らかにした。保守一本化の調整がまだ出来ない情勢で保守分裂の展開になっている。
加藤氏は、昭和28年8月29日生、留萌市出身、中央大学法学部卒。代議士秘書、西武旭川支店勤務、62年旭川市議(2期)、平成7年道議会議員、現在3期目。自民党旭川支部長。
□平成18年7月16日、現職の菅原功一(すがわら・こういち、62歳)市長は市役所内で記者会見し今期限で勇退することを明らかにした。
菅原功一は、昭和19年6月24日生、旭川出身、道立旭川商業高校卒。旭川市議・2期、自民党道連青年部幹事長、同部長,同青年局長、党本部青年局全国中央常任委員、元道議会議員佐藤幹夫秘書、元衆議院議員佐々木秀世秘書、62年4月道議初当選、党道議会議員会政策審議副会長、平成3年4月道議2期。6年11月旭川市長就任。平成18年6月第三セクター「旭川空港ビル」社長就任。現在3期目。
□平成18年7月13日、民主党第6支部(代表=佐々木隆博衆院議員)は連合や農民連盟などの支持母体と旭川市長選挙対策協議会を開き、平成18年10月22日告示される同市長選挙に西川将人(にしかわ・まさひと、37歳)同支部副代表を擁立する方針を固めた。
西川氏は、昭和43年11月7日生、旭川出身、旭川東高卒、北海道大学工学部資源開発工学科卒。平成5年日本航空パイロット訓練生(副操縦士)、11年同社退職、平成12年衆院選北海道6区落選(自由党)、13年参院選挙落選、15年衆院選挙道6区落選、16年2月民主党入党、同年7月参院選落選(民主党){旭川市内で58,513票獲得・鈴木宗男氏は22,107票獲得}。旭川市豊岡6条6丁目。
□平成18年7月10日、安住太伸(あずみ・たかのぶ、36歳)旭川市議会議員は平成18年10月22日告示される同市長選挙に出馬する意向を固めた。
安住氏は、昭和45年4月1日生、旭川出身、旭川東高卒、慶應義塾大学法学部卒。新日本製鐵入社、日本経済研究センター派遣、平成11年同市議会議員初当選(29歳)。現在2期目。自民党旭川支部幹事長代行。
□平成18年7月6日、旭川市選挙管理委員会は次期市長選挙(任期満了は平成18年11月16日)の日程を平成18年10月22日告示、同月29日投票と決めた。即日開票される。
□平成18年5月24日、東国幹(あづま・くによし、38歳)元自民党道議会議員は同市内(大雪アリーナ)で開かれた後援会の会合で次期旭川市長選に再出馬する意向を明らかにした。
東氏は、昭和43年2月17日生、風連町出身、東海大法学部卒。自民党支部委員、佐藤静雄衆議院議員秘書、平成7年旭川市議会議員、平成11年藤井猛元道議会議長の後継者として道議初当選。
1期途中で道議を辞職し旭川市長選挙に立候補し落選。平成17年10月道路交通法違反で摘発され同市長選再出馬を白紙に戻す。
□平成18年5月24日、神崎実(かんざき・みのる、44歳)道東海大助教授は同市内で会見し次期旭川市長選に出馬することを表明した。
神崎氏は、昭和37年生、山口県萩市出身、61年東京芸術大学卒。平成元年北海道東海大学旭川校舎勤務。
平成16年8月菅原市長の資質に問題があるとしてリコール運動を展開。また、8月6日街頭署名活動を始めた夜に、旭川市秘書課長(48)からビラを投げつけられとしてトラブルが発生していた。現在北海道東海大学学芸工学部助教授。自民党員。
□平成17年10月6日、旭川市長選挙に再出馬の意向を明らかにしている東国幹(37歳)元道議会議員は、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で摘発されたことを明らかにした。また、旭川市長選候補者としては適格者ではないと述べた。
調べによると、10月5日午後7時頃、旭川市内の飲食店でビール3杯と酎ハイ3杯を飲み、午後9時頃タクシーで帰宅(旭川市春光)。その後、午後11時30頃、知人に会いに車を運転し、翌6日午前0時15分頃、当麻町でパトロール中の警察に捕まる。
東氏は、昭和43年2月17日生、風連町出身、東海大卒。自民党支部委員、佐藤静雄衆議院議員秘書、旭川市議会議員、平成11年藤井猛元道議会議長の後継者として道議初当選。
1期途中で道議を辞職し旭川市長選挙(平成14年)に出馬。事実上の現職菅原市長との一騎打ちの戦いで敗れる(227票差)。
□平成17年7月8日、「旭川市長のリコールを成功させる会=中嶋晃之会長」の署名活動が始まった。昨年に続き2回目。
□平成17年2月22日、旭川市議会は地方自治法違反(偽証、証言拒否)の疑いで、現職の菅原功一旭川市長を旭川地検に告発し、受理された。
□平成16年12月1日、旭川市議会は菅原市長、小池前総務部長を刑事告発することを賛成多数で可決された。
□平成16年11月17日、100条委員会は証人喚問で、菅原功一市長が正当な理由がなく証言を拒否及び虚偽の陳述をしたものとして刑事告発を決定。
□平成16年11月17日、100条委員会は証人喚問で、小池語朗氏が虚偽の陳述をしたものとして刑事告発を決定。
□平成16年9月14日、100条委員会は証人喚問で、杉浦みち代氏が虚偽の陳述をしたものとして刑事告発を決定。
□平成16年9月10日、100条委員会は証人喚問で、杉浦剛太朗氏が正当な理由がないのに証人出頭、記録提出を拒否、告発を決定。
□平成16年6月8日・9日、旭川市議会百条調査特別委員会は現職市長の菅原功一氏に初めての証人喚問を実施。菅原市長は全面的に疑惑を否定し、2日間(7時間10分)にわたった尋問が終了した。疑惑の核心部分では「記憶がない」と繰り返し、野党は再喚問を要求する構えだ。
□平成16年2月20日、旭川市議会百条委員会が派遣調査の報告書を公表。福岡県のバイオ業者・木佐木収氏の証言(福岡県筑後市に派遣)で疑惑が明らかになった。
□平成15年7月2日、旭川市庁舎の部局移転で学校法人所有のサンライズビル借り上げ計画で疑惑が浮上。旭川市始まって以来の百条委員会が、旭川市議会の全会一致で設置された。
菅原市長の後援者・杉浦剛太郎学校法人経営者が所有するサンライズビルを、市が庁舎として移転しようとしたが、ビルは校舎で目的外使用にあたり白紙撤回した。この件で菅原市長が杉浦剛太郎氏に便宜を図った疑いが浮上。また、口利き疑惑(高齢者優良賃貸住宅建設)や、沖縄旅行の癒着疑惑も出てきた。
□平成15年4月3日、旭川市庁舎移転問題(サンライズビル問題)発覚。道の学事課長から旭川市役所に、同市が借り上げるサンライズビルは学校法人の所有で賃貸は出来ないとの指導があった。同月26日と27日に農政部と総務部市史編集課が引っ越しする予定だった。
□平成14年12月11日、旭川市始まって以来の市長に対する辞職勧告決議案が賛成20人、反対19年で裁決された。辞職勧告は法的拘束力がない。
□平成14年11月15日、旭川市長選挙に絡み、藤井英規(58歳)旭川市水道事業管理者が逮捕された。その後、中村忠雄助役も逮捕(12月6日)された。2人の特別職は公職選挙法違反(公務員の地位利用、事前運動)で略式起訴された。また、同市役所幹部の小池語朗総務部長、重野健一商工観光部長、遠田隆宏都市建設部長、兼松輝義消防本部消防部長、板東光則企画財政部長の5人も同違反で書類送検(起訴猶予)された。同市幹部職員(課長職以上)50人以上が事情聴取される異常事態での菅原旭川市政3選の船出。
【平成14年11月10日旭川市長選挙結果】
227票差の大接戦で現職の菅原市長3選果たす
任期満了に伴う旭川市長選挙は平成14年11月10日投票、即日開票され、現職の菅原功一(すがわら・こういち、58歳)市長が、新人の東国幹(あづま・くによし、34歳)前自民党道議会議員、田辺八郎(たなべ・はちろう、59歳)前共産党旭川市議会議員、鶴飼重男(つるがい・しげお、54歳)マンション経営を破り3選を果たした。選挙は事実上、現職
菅原氏、新人東氏との一騎打ちの戦いで、票差は227票だった。
菅原功一は、昭和19年6月24日生、旭川出身、道立旭川商業高校卒。旭川市議・2期、自民党道連青年部幹事長、同部長,同青年局長、党本部青年局全国中央常任委員、元道議会議員佐藤幹夫秘書、元衆議院議員佐々木秀世秘書、62年4月道議初当選、党道議会議員会政策審議副会長、平成3年4月道議2期。6年11月旭川市長就任。
※関連記事行政選挙情報No-317号参照
有権者数 293,581人
投票者数 138,779人
投票率 47.27%
有効投票 137,331票
無効投票 1,444 票
持ち帰り 4票
当選 菅原 功一 60,771票
東 国幹 60,544票
田辺 八郎 14,235票
鶴飼 重男 1,781票
【過去の旭川市長選挙結果については行政選挙情報No-399号に掲載】】
参院選(第21回平成19年7月・比例代表)
佐藤元衆院議員来年の参院選に比例で出馬
平成18年8月5日、佐藤静雄元自民党衆院議員は札幌パークホテルで開かれた政経セミナーで、平成19年7月に施行される参院選挙の比例区で出馬することを正式に表明した。
佐藤氏は、昭和16年10月9日生、ニセコ町出身、高崎経済大学卒。福田赳夫元首相秘書(8年)、道議会議員(3期)、61年衆院議員(2期)、平成3年北海道知事選出馬(現職の横道孝弘知事に131万票の差を付けられて落選)、5年衆院へ返り咲き、13年4月小泉内閣で国土交通省副大臣(衆院当選4回)、15年と17年の2回連続落選(衆院選北海道4区{札幌市手稲区・後志管内})。
【平成16年7月11日施行・第20回参院選比例区結果】
○ 選挙得票数
・民主党=19議席
得票総数 21,137,458票
政党名得票 17,345,037票
個人名得票 3,792,421票
・自由民主党=15議席
得票総数 16,797,687票
政党名得票 11,604,565票
個人名得票 5,193,122票
・公明党=8議席
得票総数 8,621,265票
政党名得票 2,490,182票
個人名得票 6,131,083票
・日本共産党=4議席
得票総数 4,362,574票
政党名得票 3,782,176票
個人名得票 580,398票
・社会民主党=2議席
得票総数 2,990,665票
政党名得票 2,054,296票
個人名得票 936,370票
【過去の衆院選北海道4区結果】
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