〈建設グラフ2000年9月号〉北海道洞爺湖畔の有珠山災害復旧対策
▲無人化機械による泥流で流出した 橋梁(こんぴら橋)の撤去・6月29日 |
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▲無人化機械による町道みずうみ橋上流の 流路工内の土砂除去作業 ・7月14日 |
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▲みずうみ橋下流の流路工内の 土砂除去作業・7月11日 |
有珠山の北斜面を洞爺湖に向かって流れる西山川の流路工(噴火時に泥流の通り道となる災害対策施設)でも無人化施工による復旧工事が行われた。
現場は今回の噴火で埋まったうえ、流路工にかかる国道橋と町道橋の二つの橋桁が熱泥水で流出し、町道橋のこんぴら橋が流路工をふさいだため早急に撤去する必要に迫られた。現場周辺にはホテル、旅館が立ち並び、見通しがきかないため、800m離れた操作指令室との中間に高さ
20mの中継タワーを設置した。解体する橋桁は幅6m、
長さ19.6m 、桁高は舗装部分も含めて75cm。斜めになって橋にもたれかかり、約三分の一が橋の上に突き出ていた。現場での作業時間は一日平均
6時間。解体に正味5日間かかり、 7月 2日、こんぴら橋の撤去が終了。その後、流路工内の土砂除去作業が行われた。