全国の都市部でマンション、住宅、あるいは再開発オフィスの建設が盛んに行われている。これは団塊世代の大量退職に伴い、郡部に住む人々の間で医療・福祉が充実し、日々の暮らしの利便性が高い都市部での生活を望む需要の高まりを反映してのもので、都市部の人口集積は今後ともさらに高まっていく方向性にある。しかし、昨年のヒューザー事件を始めとする、姉歯、浅沼建築設計士らによる構造計算の偽装事件への衝撃は大きく、退職金を元にマンション、住宅の購入を検討し、都市部での生活を望む人々の不安はいまなお払拭されていない。そこで、安心な物件とはどんなものか、信頼できるデベロッパーとはどんな企業か、ユーザーの不安解消に向けて、開発会社トップへのインタビューや設計士らの寄稿記事などを通じて紹介していく。