建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2005年7月号〉
特集 日本道路公団静岡建設局
第二東名 島田市〜磐田市間・延長約29.2kmの建設を推進
【掛川工事事務所】
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▲掛川第三トンネル |
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▲宮ヶ島高架橋 |
掛川工事事務所は、第二東名高速道路のうち、島田市(旧金谷町)、掛川市、森町、磐田市(旧豊岡村)の区間約29.2kmの建設を担当している。
路線は、現東名高速道路から約10km北側の中山間地をほぼ並行に走る。河川周辺の平地の他は、ほとんどが山岳道路の様相を呈し、橋梁・トンネルの構造物比率が56%を占める。
区間内の連絡等施設は金谷ic(仮称)、森掛川ic(仮称)、掛川PA(仮称)、森町PA(仮称)を予定。道路構造物の割合は土工が44.0%(12.8km)、橋梁が31.1%(9.1km)、トンネルが24.9%(7.3km)である。
なお、同事務所では工事実施にあたり、担当組織である工事区を行政単位で区分けし、東から金谷工事区、掛川工事区、森・豊岡工事区と配置し、地域住民や各市町村との調整の円滑化、コミュニケーションの強化を図っている。
用地取得は平成17年4月末までに、約99%が完了している。工事はトンネル工事4件、土工工事2件、橋梁上部工工事4件の合計10件の工事が施工中だ。なお、本線工事38件、工事用道路工事16件が既に竣工済みである。
管内4トンネルのうち、第二東名で最長(下り線延長約4,667m)の金谷トンネルではtbm導坑の完了後、拡幅掘削を進め、下り線は平成15年8月に貫通済み。上り線は東西坑口から併せて約2,200mの進捗状況である。
掛川第一、及び掛川第二トンネルはほぼ完了、掛川第三トンネルは引き続き工事を推進しているところだ。
土工は全線で着手している。掛川PAは盛土量約600万m3のうち、約9割の盛土が完了している。戸綿泥岩の地すべり地帯付近にある森掛川icは、一昨年度の概成後も、動態観測等を継続して実施しており、現在まで変状等は見られていない。
森町PAについては180万m3の客土を磐田市側から本線を使用して土運搬を行い、昨年秋に概成した。これにより、管内の約4分の1にあたる天竜川〜森町PA間約7.4kmの土工が概成した。
日本道路公団静岡建設局
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