【国土交通省 関東地方整備局 京浜港湾事務所 関連記事】
横浜港新本牧地区関連工事安全衛生連絡協議会の活動について
新本牧地区連絡協議会 会長
三木 勲
1.協議会の目的
横浜港では、国際コンテナ戦略港湾としての機能強化のため、2019年より横浜港コンテナターミナル再編整備事業に着手しております。
本協議会は、その一部として整備する新本牧地区関連工事において、発注者と複数の請負業者間の情報共有と連絡調整を密に行うことにより、安全確保を図ることを目的としています。
2.活動内容
国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所様ご発注の工事は現在、大型作業船による海上地盤改良工事が3件施工中です。海上においては、作業船を所定の位置に固定するためアンカーワイヤーを海底面に展張する必要があります。この影響範囲は、作業船を中心に半径300m程度必要となり、各工事とも隣接工事への影響が発生します。そこで、1回/週の頻度で作業間調整会議を開催し、作業船の位置関係の確認とともに、今後の施工手順等の調整を図っています。
また、新たな取り組みとして、船舶航行支援アプリを試験的に導入し、その効果を検証する予定です。従来は、作業間調整会議にて取り決めた作業船の位置関係を現場で確認するには、操船室からの目視確認でした。アプリの導入により、作業船の位置情報を鳥瞰的な視点での情報として共有できるため、ヒューマンエラー防止に効果があるものと期待しています。
3.今後の取り組み
今後の新本牧地区関連工事は、多くの工事が同時施工となり、作業船が輻輳することが想定されます。各工事の安全確保のためには、協議会会員との情報共有がより一層重要となります。
そのためには、作業間調整会議の深化を図るとともに、各工事間の合同安全パトロールを実施する予定です。会員各社の安全管理活動に直接触れることにより、より安全に施工するためのヒントや工夫につながることを期待しています。
また、作業間調整会議をWeb会議で開催する等、効率化による働き方改革にも貢献していくつもりです。昨今のコロナ対策による制約がある中、実効性のある活動を展開していきたいと考えています。
工事関係者の皆様方におかれましては、引き続きご指導・ご助言・ご協力をお願いいたします。