新庄河川事務所安全対策協議会の取り組みについて

新庄河川事務所安全対策協議会の取り組みについて

新庄河川事務所安全対策協議会の取り組みについて

令和5年度 新庄河川事務所安全対策協議会 会長
株式会社柿﨑工務所 代表取締役社長 柿﨑 和朗

 

「安全パトロール」実施の様子

 新庄河川事務所安全対策協議会は新庄河川事務所が事業として行っている、山形県を縦断する「最上川」中流域の管理・改修事業、最上川水系・赤川水系における砂防事業、そして、県中央部に位置し出羽三山の一つである「月山」地区における地すべり対策事業、これらの事業を受注した業者で組織されています。

 当協議会が取り組んでいることは、まず、各出張所が管轄している工事全体を一つの単位として、それぞれ夏と秋の2回ずつ安全パトロールを実施しています。各現場を発注者側の関係者や他社・他工事の現場担当者、時には労働安全コンサルタントの先生にも同行していただき点検してもらうことで、新たな気付きを得ることができます。また、他工事の良い取り組みを取り入れることで、各現場担当者は自分の現場をより安全に、より快適にするための場として生かしています。

 毎年2月には、現場技術者による「安全施工技術」研究発表会が行われ、今回で27回目になりました。工事を担当した技術者がそれぞれの工事で実践した、主に安全に関する事項を論文にまとめ、選考された10名ほどの技術者が発表するもので、各技術者は最優秀賞を目指し、施工中からより優れた安全対策に取組むなどの努力を重ねており、こうしたことも工事安全の一助になっていることと思います。例年は大きな会場で200名ほどの聴衆を前に発表していましたが、コロナ渦の影響でここ数年はリモートでの開催になっています。おおぜいの聴衆の前で発表することは緊張もするでしょうが、励みにもなっていることと思います。

「安全施工技術」研究発表会(リモート開催)

 次に、地域との交流、貢献活動を紹介します。立谷沢川流域の玉川第6砂防堰堤前に、子供たちの健やかな成長を願い、地域住民から寄贈されたこいのぼり20数匹を端午の節句に合わせ設置します。雄大な自然の中で泳ぐこいのぼりの姿は毎年の風物詩として地域住民のみならず、観光で訪れる方々の心をなごませています。
 

また、立谷沢川とその流域の美しい景観を守り、より一層の立谷沢川流域の振興を図るため、「日本一の清流・立谷沢川を創る実行委員会」が主催となり、地域住民と関係機関の方々とともに、除草やゴミ拾いなどの美化活動を実施しています。

 その他の流域の工事においてもその地域の各種イベントに参加、協力するなど、それぞれ独自に交流や貢献活動を行っています。

 施工中は、地域住民の方々には何かとご不便ご迷惑をお掛けすることも多々ありますが、今後とも地域の方々と協力しながら、安全には最大限留意して工事を進めてまいりたいと思います。

玉川第6砂防堰堤前
地域との交流、貢献活動中

 

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