インタビュー/上川総合振興局

インタビュー/上川総合振興局

河川・砂防事業の早期インフラ整備を促進する

北海道 上川総合振興局 副局長(建設管理部担当)
信太 一人

―― 副局長としての抱負をお聞かせ下さい。

信太 上川管内は南北に長い地理状況を保有していることもあり、山岳や湖沼、温泉といった多種多様な自然環境、美瑛・富良野の美しい田園風景を生かした多くの観光資源に恵まれています。また、食に関しても、米、小麦、ソバ等に代表される有数の食糧供給地域でもあり、近年は日本酒やクラフトビールといった地域独自の産業立地が進んでいます。

そのような地域観光及び産業振興に寄与する物流効率化を図る上での社会インフラとして、高規格幹線道路・都市計画道路などの整備により、道路ネットワークの機能強化を図ります。また近年の頻発化・激甚化する自然災害、十勝岳の火山活動の活発化を鑑み、住民の人命や財産を守るインフラの構築が急務の課題となっていることから、河川改修や砂防堰堤、緊急輸送道路の早期整備を進めます。また、構造物の老朽化対策として、橋梁・トンネルといった重要構造物の補修・長寿命化に取り組みます。

ペーパン川 災害復旧関連緊急工事外2工区

 

―― 本年度の予算執行にあたり北海道の基幹産業、農業・水産業の向上や観光振興、環境整備事業や防災対策をお伺いします

信太 治水事業では、平成30年7月豪雨で甚大な被害を受けたペーパン川・倉沼川(旭川市・東川町)の災害関連復旧等関連緊急事業の早期完成を目指し、河道掘削や護岸整備を進めているほか、市街地及び農地の浸水被害の防止のため、剣淵川(士別市外)の河道掘削を推進します。また、十勝岳の火山噴火に伴う泥流による市街地被害を軽減するため、富良野川(富良野市外)における砂防堰堤等について、ハード・ソフト両面から整備を進めます。

道路事業では、高規格道路「旭川十勝道路」の一部となる旭川東神楽道路(道道鷹栖東神楽線:旭川市・東神楽町)において、新東神楽橋の完成を予定しており、それとともに新設道路の整備を進め、今年度末までに、暫定2車線としての開通を目指します。また、旭川市街地の都市計画幹線道路であり、交通量の多い永山東光線(旭川市)の立体交差事業を推進し、将来に向けた交通円滑化を図ります。さらに、平成22年に当振興局管内に編入された幌加内町への交通アクセス強化を図るため、旭川幌加内線(旭川市・幌加内町)において、急カーブが連続する交通上の隘路区間の道路改良を進めます。



鷹栖東神楽線 道路改築工事(道路工)その2(債務)


信太 一人 のぶた・かずひと
札幌市出身、室蘭工業大学大学院修了
平成3年採用
平成27年6月 空知総合振興局札幌建設管理部地域調整課長
平成28年4月 空知総合振興局札幌建設管理部事業室長
平成30年4月 建設部道路課長
令和元年6月 建設部建設政策課長
令和2年4月 現職

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