インタビュー/北海道 上川総合振興局 副局長(建設管理部担当) 瀧川 雅晴

インタビュー/北海道 上川総合振興局 副局長(建設管理部担当) 瀧川 雅晴

交通網整備で食料供給地域の物流効率化や河川・砂防堰堤整備

北海道 上川総合振興局 副局長(建設管理部担当)
瀧川 雅晴

―― 副局長としての抱負をお聞かせ下さい

瀧川 上川管内は南北に長い形状をしており、旭岳や十勝岳などの山岳や湖沼、温泉といった多種多様な自然環境、美瑛・富良野の美しい田園風景を生かした多くの観光資源に恵まれています。また、気象条件に差異があることを反映して、稲作を中心に畑作・酪農・畜産など多彩な経営が行われており、道内有数の食糧供給地域となっています。

そのような地域観光及び産業振興に寄与する物流効率化を図る上での社会インフラとして、高規格道路・都市計画道路などの整備により、道路ネットワークの機能強化に取り組みます。

一方で近年、頻発化・激甚化する自然災害への対応や公共土木施設の老朽化対策など直面する多くの課題への対応として、国の「防災・減災、国土強靱化のための5カ年加速化対策」を活用し、河川改修や砂防堰堤等の整備、落石対策や橋梁の耐震補強など災害に強い安全な道路交通環境整備を進めてまいります。

3.3.20永山東光線 立体交差事業

―― 令和4年度の予算執行にあたり

瀧川 道路事業では、高規格道路「旭川十勝道路」の一部となる旭川東神楽道路(道道鷹栖東神楽線:旭川市・東神楽町)が令和4年3月に暫定2車線で供用されたところであり、引き続き全線の早期完成に向けて整備を進めます。また、旭川市街地の都市計画道路である永山東光線(旭川市)については、道路交通の円滑化を図るため、立体交差化と道路の4車線化に向けた整備を促進します。さらに、平成22年に当振興局管内に編入された幌加内町への交通アクセス強化を図るため、旭川幌加内線(旭川市・幌加内町)において、急カーブが連続する交通上の隘路区間の道路改良を進めます。

河川事業では、平成30年7月豪雨で大きな被害を受けたペーパン川(旭川市)において、災害復旧等関連緊急事業の今年度末完成を目指すほか、さらなる治水安全度の向上を目指して上流域で洪水調節施設の検討を行う予定です。また、倉沼川(旭川市外)や富良野川(中富良野町外)の河道掘削を進めるとともに、剣淵川(和寒町外)では町道日輪橋架替工事の完成を図ります。

砂防関係事業では、十勝岳の火山噴火に伴う泥流による被害を軽減するため、富良野川(上富良野町外)において砂防施設等の整備を進めます。

ペーパン川 災害復旧等関連緊急事業
瀧川 雅晴 たきかわ・まさはる
昭和44年7月13日生まれ、旭川市出身
北海道大学大学院修了、平成6年採用
平成29年4月 建設部維持管理防災課主幹
平成30年4月 建設部建設政策課主幹
令和2年4月 渡島総合振興局函館建設管理部事業室長
令和3年4月 総合政策部計画推進課社会資本・強靭化担当課長
令和4年4月 現職

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