インタビュー/北海道 渡島総合振興局 副局長(建設管理部担当) 兼 檜山振興局 副局長 滝田 哲也

インタビュー/北海道 渡島総合振興局 副局長(建設管理部担当) 兼 檜山振興局 副局長 滝田 哲也

広域道路ネットワーク構築で物流・人流等の地域活性化を推進

北海道 渡島総合振興局 副局長(建設管理部担当)
兼 檜山振興局 副局長
滝田 哲也

―― 本年度の事業推進にあたり抱負をお聞かせ下さい

滝田 函館建設管理部が所管する渡島・檜山管内は、温暖な気候、豊かな農水産物、そして世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する垣ノ島遺跡・大船遺跡をはじめとする歴史・文化遺産など、様々な魅力に富んだ地域です。こうした魅力を活かした地域づくりを推進していくため、広域道路ネットワークを構築しながら、物流ネットワークの形成、交流人口の拡大による地域の活性化を進めていくとともに、地域の生活道路となっている道道の整備・維持などについても引き続き取り組んでまいります。

また、近年、全国各地で大規模自然災害が発生している中、道南地域においても昨年11月に木古内町で1時間降水量が136.5mmという記録的大雨が観測されています。頻発化・激甚化する自然災害から地域の皆様の生命と財産を守るため、防災・減災対策を進めてまいります。

河川事業(厚沢部川)

―― 本年度の予算執行にあたり北海道の基幹産業、農業・水産の向上や観光振興、環境整備事業や防災対策をお伺いします

滝田 地域の産業・観光振興の面では、檜山管内と北海道新幹線木古内駅や函館・江差自動車道の木古内ICを結ぶ江差木古内線、垣ノ島遺跡や大船遺跡へのアクセス道路である大沼公園鹿部線の改良や斜面対策を進めるほか、都市内交通ネットワークの構築や歩行者の利便性・安全性向上のため3・4・47文教通や3・4・2中央通などの街路の整備を進めてまいります。

また、静浦漁港の防波堤、吉岡漁港の船揚場、乙部漁港の防砂堤など、漁港施設の整備を実施してまいります。

環境整備事業としては、松倉川において親水護岸や転落防止柵の整備を行ってまいります。

安全・安心な地域づくりの面では、緊急輸送道路である奥尻島線の改良を進めるとともに、北檜山大成線の越波対策、赤川函館線、大野大中山線の歩道整備による通学路対策、岩部渡島福島停車場線の橋梁・覆道の補修による道路施設の長寿命化などの取組を進めてまいります。

また、久根別川、木古内川での河道掘削、厚沢部川、太櫓川での堤防や護岸の整備といった洪水被害の防止に向けた治水対策や、山越駅裏沢や外記川、常時観測火山に指定されている駒ヶ岳での砂防施設の整備、南茅部川汲や長万部高砂1での急傾斜地対策といった土砂災害対策に取り組んでまいります。

さらに、度杭崎海岸や山越海岸、栄海岸の護岸の整備など、津波、高潮対策を推進してまいります。

道路事業(江差木古内線)
滝田 哲也 たきた・てつや 
函館市出身
昭和62年3月25日 北海道大学卒
平成23年6月1日 渡島総合振興局函館建設管理部事業室治水課長
平成25年4月1日 建設部建設政策局建設管理課主幹
平成26年4月1日 建設部土木局河川砂防課主幹
平成27年6月1日 十勝総合振興局帯広建設管理部事業室地域調整課長
平成29年4月1日 釧路総合振興局釧路建設管理部事業室長
平成30年4月1日 建設部建築局建築保全課工事検査室長
令和元年6月1日 建設部土木局河川砂防課砂防災害担当課長
令和2年4月1日 建設部土木局河川砂防課長
令和3年4月1日 渡島総合振興局副局長(建設管理部担当)兼 檜山振興局副局長

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