協賛広告/髙田建設株式会社 谷口 晃生

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令和2年度 木曽川下流管内耐震補強工事

現場代理人 髙田建設株式会社 谷口 晃生


 

地盤改良工全景

工事の目的

本工事は、地盤改良工による高潮堤防および川口水門の機能確保のための耐震補強工事です。

濃尾平野は緩い砂層で覆われており、地下水位も高いことから、地震発生時には地盤の液状化により、堤防の変形・沈下の恐れがあります。

また、木曽三川河口部は、我が国最大の海抜ゼロメートル地帯であり、南海トラフ巨大地震などによる津波の遡上が予想され、地震により堤防が決壊すれば、長期間湛水したままの状態が続くなど、甚大な被害が予想されるため、地震発生後における木曽川右岸堤防および川口水門の破壊及び沈下を抑制するための工事を施工しています。

現場特性

本工事は、施工箇所が点在し、3工区の耐震補強を行う工事です。

1.葭ヶ須工区①:木曽川右岸堤防4.4k付近の川表高水敷
2.葭ヶ須工区②:木曽川右岸堤防5.4k付近の川表高水敷
3.吉之丸工区:揖斐川右岸4.4k付近の川口水門の耐震補強工事

各工区共に河川と隣接しているため、河川水質に配慮が必要な工事であり、川裏側には民家があります。

PHb工法施工状況

現在の進捗

葭ヶ須工区①は、地盤改良工を現在施工中です。葭ヶ須工区②ならびに吉之丸工区については耐震補強工事が完了しています。

工事で苦労していること

目視できない部分を工事するため、事前に既往資料ならびに工事範囲の地質状況を調査し、障害物の有無、またその範囲を特定します。発注者ならびに関連業者と綿密な打ち合わせを実施し、最適な耐震補強工法を選択します。

地盤改良工近景

品質確保のための取組み

地盤改良工において現況地層の起伏を考慮し、改良体の上下端を+10cm改良することにより、地層境界での改良不足の解消ならびに改良域全域の品質を向上させています。

また、月1回の頻度で材料砂の粒度試験を実施し、工法に適した材料であることを確認し工事を進めています。

周辺環境への配慮について

工事個所は、河川と隣接しており、また周辺には民家があるため、河川水質ならびに振動・騒音に配慮が必要です。そのため、日々河川水質を調査し異常がないことを確認し工事を進めています。

振動騒音の軽減対策として、防音シートを設置し、また現場で働く作業員に向けて振動騒音値を表示し意識高揚に努めています。

施工箇所の防音シートの設置

地域とのコミュニケーション

桑名市地区住民に対して事業目的や耐震補強対策工法等を説明し、また建設現場の実態を見て頂きました。

また、実際工事をしている状況を見学して頂き、工事の必要性を説明させて頂きました。

左:高潮堤防の地盤改良工法(葭ヶ須工区①②)、右:川口水門の耐震補強工法(吉之丸工区)

工事に対する思い

安心安全な堤防を作ることが、我々工事業者の務めです。そのために、より良い品質を目指し施工しています。

堤防や道路などのインフラ整備を通じて『人々の生活、生命、財産を守っている』という自負は土木の仕事のやりがいだと思います。

また、この仕事は様々な土地に行き、そこで様々な人と出会い、長い月日を重ね、ひとつの物を造り上げていきます。たくさんの人が手を取り合い、協力し合うからこそ造り上げ、それが完成した時の喜びや達成感は格別なものです。


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