公共施設の再編・集約化による未来を見据えたまちづくり
―― 円形の樹木回廊に囲まれ自然豊かな「複合施設」が誕生
建設経緯
東神楽町では、老朽化する公共施設の建替えや改修の費用を試算した結果、今後30年間で相当額の費用がかかることから、人口減少社会を見据えた、コンパクトな都市構造を併せて実現するために、公共施設の再編や集約化を図ることになり、平成29年7月から「立地適正化計画」の策定に着手し具体的な検討を進めてきた。
その計画策定の中で、中央地区に点在している、老朽化や耐震機能基準に満たしていない公共施設を「複合施設」として集約化を図ることになった。
整備趣旨
整備にあたり、町民20名で構成する「公共施設等集約化検討委員会」を平成29年11月に設立し平成30年2月には「複合施設整備事業基本構想」を、同年12月には、「複合施設整備事業基本計画」を委員会での議論を踏まえて策定した。
基本計画には、今後の整備に向けたテーマとして、東神楽町のシンボル(顔)となることや複合化による賑わい、交流の相乗効果を実現する施設にすることを位置づけた。さらに、環境に配慮し、防災拠点として安全性の高い施設とする。
基本設計は、小学生から高校卒業まで東神楽町で過ごした世界的に活躍の藤本壮介氏に依頼することになり、東神楽の自然豊かな風景にふさわしい設計提案で「円形の樹木で囲まれた」他にみたことのない複合施設となった。
今後の施設・まちづくり計画
最初に文化ホール建設工事に着手し、役場・診療所棟建設工事を進める。令和5年度中の完成を目指している。完成後は新耐震基準で建てられた既存施設を中心に円形の回廊に集約化され、回遊性が高くコンパクトで機能的な中央市街地形成を目指す。
左:ホワイエ(文化ホール前室) 右:文化ホール