今金町 今金中学校改築事業

今金町  今金中学校改築事業

屋内運動場・武道場を教室棟が内包“今金型コンパクトスクール”

―― バリアフリー仕様と災害時は町民の避難場所として開放

今金町が建設を進める今金中学校は、同町が十数年前に全道、全国に先駆けて実現させた体育館内包型のコンパクト小学校を基に、先例の校舎仕様を学びさらに発展させた、体育館、武道場、ランチスペースの3つ大空間を校舎群が包み込み、日常的に生徒の学習の場の充実化と地域に開かれ、地域を守る、今金町ならではの次世型コンパクトスクールの実現を目指ものとして注目される。

基本コンセプト

安心安全に配慮した管理動線

屋内運動場等の大空間を取り囲む大きな口の字型校舎は、管理動線で職員室から裏表なくあらゆる教室へ短距離移動が可能に、職員室を昇降口に隣接することで生徒の登下校に加えて来客動線の管理やグラウンドでの生徒活動の見守りが可能になる。
風の道をつくる

共通廊下やワークスペースの各所に開口部を設ける。屋内運動場を介してハイサイドライト上部から風を抜き、大きな空気の流れを生むことで建物全体の自然換気を行う。

大きな空気の流れを生むことで建物全体の自然換気を行う。

また、冷暖房も完備し、夏は涼しく冬は暖かく快適な環境となる。

弾力的な組み合わせが可能な大空間ユニット

教室に内包される形で、屋内運動場、武道場、ランチスペースを並べて配置し新しい中学校の中心的な空間とする。屋内運動場を利用したイベント開催時の控室として武道場、ランチスペースを利用するなど弾力的な運用が可能。

食育の場であり多目的に活用できるランチスペース

南側に全校生徒で食事するランチスペースを配置し、各学年の教室に隣接するため複学年単位、全学年単位での授業等にも活用しやすい多目的な空間になる。

防災機能を備えた施設

昇降口に隣接して体育館を配置することで、災害時には全ての町民にとってわかり易く使いやすい避難場所となる。1階に配置された家庭科教室は武道場やランチスペースと連携し室内炊き出し場として活用できる。

明るく風通のよい普通教室

全ての普通教室は二面採光による均一な光環境を確保する。南側の窓にプラスしてワークスペース側からも自然採光を取り込む。

学年毎のまとまりを生む教室ユニット

全室南向きの教室に隣接して、コート掛けを集約したワークスペース、WC等など水回りをひとまとめにし、全学年2つの教室を計画することで空き教室をグループ学習に利用することや将来的にクラス数や学習環境の変化にも柔軟に対応できる環境を整備する。

誰もが安心して使えるバリアフリー

エレベーターを校舎内に1台設置し車椅子利用の生徒や来客が校舎内の全ての場所へ段差なくアクセスできる学校とする。音楽室の近くに設けることで、文化祭や学外演奏の際の楽器移動にも配慮した。

 


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