ズームアップ/名寄市幼保連携型認定こども園等整備事業

ズームアップ/名寄市幼保連携型認定こども園等整備事業

発達支援センターを併設した「認定こども園」を建設

―― 子どもたちが木や草花に親しみ自然の中でのびのびと健やかに育ってもらえるように

名寄市幼保連携型認定こども園等整備事業

■建設の経緯

名寄市には3つの公立保育所があるが、全てが昭和50年代の建築で、築40年以上が経過しており老朽化している。人口減少に伴い、就学前児童数も減少傾向だが、多様化するニーズに対応するため、施設整備が必要となっている。

また、本市では、都市機能・居住機能の集積、公共施設の適正な配置、公的不動産の有効活用などにより、コンパクトなまちづくりの転換を図り、将来にわたり持続可能な都市経営を可能とする立地適正化計画を策定している。

この計画の一環として、利便性の高い都市構造の実現に向けた施設づくりのため、都市機能誘導区域内に、点在して立地していた公立保育所の一部を都市機能誘導区域に移転統合した「認定こども園」を建設し、合わせて「発達支援センター」を併設した施設整備を進めている。

■市立認定こども園「あいあい」

共働き世帯の増加等により、特に3歳未満児の入所希望が増加し、待機児童が発生してきていることから、3歳未満児の受け入れ体制を充実させるため、保育室の面積が広い建物となっている。

内装は木質化をはかり、子どもたちにとっても温かみのある落ち着ける空間とし、木育の促進をはかり、子どもたちが快適に遊べるよう床暖房を積極的に採用したほか、環境にやさしい施設となるよう太陽光パネルを設置した。
「子どもたちが木や草花に親しみ自然の中でのびのびと健やかに育ってもらえるように」をコンセプトに保育士のアイディアも取り入れた園庭には名寄市ならではの木や花を植え、落ち葉・木の実・草花・水・砂・土を使い、様々な遊びを展開していく。各保育室から直接、園庭にアクセスできるようにデッキテラスを設けているほか、0歳児が安心して外遊びできるよう中庭も設置している。

2階には4・5歳児が就学に備えて配膳を行ったり、食育に関する行事等に対応できるようランチスペースを設置した。

保育士や調理員がしっかり休憩を取れるよう更衣室や休憩室を設置したり、事務作業に費やす時間を減らすため保育システムを導入するなど、働きやすい環境を整えることで質の高い保育の提供を目指す。

■発達支援センター「こどもらんど」

現在は別施設の2階で事業をおこなっている。足に障がいのある通所児もいることから、緊急避難時の対応に不安があったが、新施設は1階となり、認定こども園も併設していることから安全な対応が可能となった。

3部屋ある指導室のうち2部屋にはマジックミラー設置の観察室があり、通所児が見学者を意識することなく普段の療育を受けることができるようになる。


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