現場寄稿/鹿児島港(中央港区)岸壁築造工事

現場寄稿/鹿児島港(中央港区)岸壁築造工事

鹿児島港(中央港区)岸壁築造工事

東洋建設株式会社 九州支店
現場代理人 福山 恒久


図-1 鹿児島港(中央港区)位置図

1.工事概要

本工事は、鹿児島港(中央港区)岸壁の構造物撤去工、土工、基礎工、本体工、中詰コンクリート工、被覆工、上部工、付属工及び裏込工を施工するものです。
岸壁築造工事の主な工事内容及び施工数量は、以下の通りです。

図-2 平面図

図-3 標準断面図

 

2.関係機関との連絡調整

本工事は供用中の岸壁を延長拡長する工事であるため、他の一般航行船舶の支障とならないように、常日頃から細心の注意を払って工事を施工しています。海上作業がある際には安全監視船を必ず配備して施工しています。
工事箇所が「マリンポート鹿児島」という公園内での作業のため、一般の方々への配慮も常に欠かさず、安全第一での作業を徹底しています。

本体工のケーソン据付時には、2,200t吊の大型起重機船「駿河」を使用してケーソンの吊運搬据付作業を行うため、事前に港湾管理者・海上保安部・港湾荷役業者等との協議を幾度となく重ねたことや、作業前日や作業当日においても連絡調整を密に行った結果、何事も問題なく全7函のケーソンを順調に据付することが出来ました。

写真-1 ケーソン据付状況および据付完了写真

 

3.現場見学会の開催

九州南部地方も5月末に梅雨入りし、令和2年6月4日(木)降雨の中、鹿児島大学の学生さん約60名がケーソン据付作業の現場見学に訪れ、将来の技術者の卵となる方々は海洋土木工事事業に対して非常に興味を持たれていました。
現場見学会において学生さん達は、積極的に質問をして公共工事に対しての理解を深めてくれました。

写真-2  QRコードを用いたイメージアップ看板設置写真

 

4.最後に

鹿児島港(中央港区)岸壁築造事業が全て完成すると、超大型のクルーズ船が2隻同時に接岸できるようになり、地域経済や観光業に対して非常に大きなメリットがあります。発注者と受注者の英知を結集し早期完成を目指していきます。
これから暑い日が続きますので、熱中症にならないよう作業員の健康管理には一層配慮をしながら現場を進め、全工期無事故無災害を達成すべく「安全第一」にて工事を進めてまいります。

写真-3 事業完成イメージ写真

現場寄稿カテゴリの最新記事