国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 所長 関 健太郎

国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 所長 関  健太郎

四国横断自動車道(阿南~徳島東)整備の前進に向けて

―― 悲願の8の字ネットワーク早期完成に全力投球

国土交通省 四国地方整備局
徳島河川国道事務所 所長 関 健太郎

徳島津田ICから北を望む

徳島河川国道事務所では「安全・安心に暮らせるための川づくり」、「より安全に、そしてより快適な道路づくり」を目指し、日々、吉野川や直轄国道の整備・管理に努めています。

今回は、当事務所が総力を挙げて整備を進めている「四国8の字ネットワーク」の一部を形成する四国横断自動車道(阿南~徳島東)、阿南安芸自動車道など徳島県東部地域、南部地域で整備している道路を中心に紹介致します。

■「四国8の字ネットワーク」のミッシングリンクの解消

四国の高速道路は「四国8の字ネットワーク」の形成を目指していますが、徳島県東部地域と高知県中部地域間は高速ネットワークの空白地帯となっています。

それらの早期解消に向け、全力で「四国横断自動車道(阿南~徳島東)」、「阿南安芸自動車道」の整備を進めているところです。

■四国横断自動車道(阿南~徳島東)の整備

「四国横断自動車道(阿南~徳島東)」は、既に供用済みの四国縦貫自動車道や四国横断自動車道と連携する道路で、規格の高い信頼性のあるネットワークを延伸し、徳島市・小松島市・阿南市の渋滞緩和や近畿圏と徳島県南部地域の連携強化を図るほか、災害時における広域交通ネットワーク確保を目的としています。

当該区間は平成15年度及び平成17年度の国土開発幹線自動車道建設会議において「新直轄方式」により国土交通省にて事業を実施することが決定された区間で、現在は徳島津田IC~徳島沖洲IC間が、令和3年3月に開通しています。

引き続き、阿南IC(仮称)~徳島津田IC間についても早期開通を目指し、トンネル工事や、橋梁工事、改良工事などを推進しています。

■阿南安芸自動車道の整備

「阿南安芸自動車道」は、新直轄方式で整備を進めている四国横断自動車道(阿南~徳島東)の南側に位置し四国8の字ネットワークの一部を形成する道路として整備を進めており、その一環として「桑野道路」、「福井道路」、「海部野根道路」の整備を推進しています。

桑野道路について、調査設計及び用地買収を行いつつトンネル工事、橋梁工事等を推進しています。

福井道路について、早期の工事着手に向け、調査設計及び用地買収を行いつつ、トンネル工事、改良工事を推進しています。

また、海部野根道路について、調査設計及び用地買収を推進しています。

津田付近

■道路の整備による効果

四国横断自動車道(阿南~徳島東)、阿南安芸自動車道の整備によるミッシングリンクの解消により、様々な効果が期待されています。

交通においては、地域間を行き来する所要時間が短縮されるとともに、連結する国道や主要地方道などの渋滞が緩和され、住民生活の利便性の向上が期待されます。

防災・医療においては安全性・信頼性の高い緊急輸送道路が確保されるため、災害時や緊急時における円滑な救命・救助活動、緊急物資の輸送活動などが期待されます。

他にも地域間のアクセス向上により交流人口等が拡大し、産業や観光など地域経済の活性化につながると期待されます。

四国横断自動車道(阿南~徳島東)、阿南安芸自動車道の整備は地域の皆様からの期待も大きいため、その声に応えるべく今後も全力で整備を推進して参ります。

■その他道路の整備など

徳島河川国道事務所では、他にも「牟岐バイパス」、「徳島南環状道路」、「阿南道路」、「32号改築防災」の整備を推進するとともに、現道交通に対する安全・安心な歩行空間等の整備や交通事故対策などの「交通安全事業」、橋梁耐震補強や橋梁補修などの「道路維持管理事業」も推進し、徳島県の道路が、より安全に、そしてより快適になるよう努めて参ります。

立江櫛渕IC(仮称)付近

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