インタビュー／渡島総合振興局・檜山振興局

高規格道路と連携した広域道路ネットワーク構築を推進

北海道 渡島総合振興局 副局長(建設管理部担当)
兼 檜山振興局 副局長
滝田　哲也

―― 本年度の事業推進にあたり抱負をお聞かせ下さい

滝田　渡島・檜山管内は、温暖な気候、豊かな農水産物、また世界遺産への登録が期待される縄文遺跡群をはじめとした歴史・文化遺産など、様々な魅力に富んだ地域です。こうした魅力を活かした地域づくりを進めていくため、高規格道路と連携した広域道路ネットワークの構築を進めるとともに、地域の生活道路となっている道道の整備・維持などにも引き続き取り組んでまいります。

また、頻発する自然災害から道民の生命や財産を守るため、防災・減災、国土強靱化に資する施設の整備や、老朽化が進む施設の長寿命化対策などを進めてまいります。
 

―― 本年度の予算執行にあたり北海道の基幹産業、農業・水産の向上や観光振興、環境整備事業や防災対策をお伺いします

滝田　地域の産業・観光振興の面では、都市内交通ネットワークの構築や歩行者の利便性・安全性向上のため3・4・47文教通（函館市）や3・4・2中央通（木古内町）などの街路の整備を進めるほか、奥尻島線（奥尻町）の道路新設、江差木古内線（木古内町・上ノ国町）の線形改良など、安全で快適な交通環境の確保に努めてまいります。

また、本別漁港（鹿部町）の防波堤、清部漁港（松前町）の岸壁、乙部漁港（乙部町）の防砂堤など、漁港の整備を実施してまいります。

安全安心な地域づくりの面では、災害に強い道路環境を整備するため、岩部渡島福島停車場線（福島町）の落石対策、北檜山大成線（せたな町）の越波対策、乙部厚沢部線（厚沢部町）の冠水対策、山蕗トンネル（八雲町）の長寿命化対策などを進めてまいります。

河川事業では、厚沢部川（厚沢部町・江差町）の護岸整備や木古内川（木古内町）の河道掘削など、治水対策を進めるほか、松倉川（函館市）の河川環境の整備に取り組んでまいります。

また、砂防事業では常時観測火山に指定されている駒ヶ岳での泥流調整地（森町）や山栗川（知内町）の渓流保全工など、急傾斜地崩壊対策事業では長万部高砂1（長万部町）の土留柵工や厚沢部本町1（厚沢部町）の吹付法枠工など、海岸事業では押出海岸（森町）や大舟海岸（函館市）の護岸など、災害から地域を守る施設の整備を推進してまいります。

函館建設管理部では、道が策定した「北海道建設産業支援プラン2018」に基づき、建設業に携わる皆様と綿密に連携を図りながら、三者検討会の実施や施工時期の平準化などに取り組むとともに、必要な予算の確保に努めてまいります。