現場寄稿/西知多道路安全協議会の安全活動

現場寄稿/西知多道路安全協議会の安全活動

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西知多道路安全協議会の安全活動

西知多道路安全協議会副会長 大日本土木(株)名古屋支店
令和2年度247号西知多道路東海JCT・Hランプ橋P13・14基礎工事 監理技術者

平野 貴由

西知多道路安全協議会集合写真

西知多道路は、「中部国際空港」、国際拠点港湾の「名古屋港」と高規格幹線道路(伊勢湾岸自動車道)を連絡し、名古屋都市圏自専道網を形成することで、知多地域の交通混雑の緩和、更には空港アクセスのダブルネットワーク化に寄与する延長約18.5kmの高規格道路です。西知多道路安全協議会は、国が愛知県からの要請を受け、権限代行で整備を進めている西知多道路の一部である東海JCT付近の名和町から荒尾町までの延長約2㎞の区間で発注者の愛知国道事務所および受注者9社、9工事(令和4年7月末現在)で構成しています。

具体的な活動内容は、毎週水曜日に週間工程会議、月末に月間工程会議を開催し工事施工に伴う連絡調整と工事の労働災害や公衆災害防止および円滑に工事を進めるための情報共有を目的として受注者、発注者間のコミュニケーションを図っています。また、毎月1回受注者および発注者合同で安全パトロールを開催して、多様な視点での気づき(改善、推奨事項)について議論をし、互いの現場の安全管理の向上に資するような活動や工事現場沿道の清掃などを通して地域貢献活動にも取り組んでいます。

BIM/CIM 活用安全教育状況

当該現場は、東海JCTの既設構造物や鉄道、電力線、ガス管や工業用水管等の埋設物と近接して作業空間が非常に狭隘であり、また、交通規制等で限られた施工時間などの制約が多い中、協議会の一部の現場では、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取組みとして、BIM/CIMを取り入れた新規入場者教育・安全教育を実施しています。地形モデルとBIM/CIMにより施工中の各場面での作業の要点や危険箇所を視覚的に説明することが可能となり、勘違いやヒューマンエラーの防止に効果を発揮しています。今後は、4Dを活用した施工段階でのヒヤリハット安全教育も実施し安全意識の向上にも活用していく予定としております。このような取組みも協議会全体で共有し、各会員の安全活動の参考になればと考えています。

最後に、工事に伴う交通規制等により地域の方々にはご不便をおかけしますが、当協議会は『安全を最優先』として無事故・無災害で工事の完工を目指し協議会のチームワークにより更なる安全活動に取り組んでいきます。

地域貢献活動(歩道清掃)

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