年頭所感/北海道開発局 函館開発建設部 部長 樺澤 孝人

年頭所感/北海道開発局 函館開発建設部 部長 樺澤 孝人

函館新外環状道路(空港道路開通)やクルーズ船岸壁供用などで道南経済・観光に大きな効果と期待

国土交通省 北海道開発局
函館開発建設部
部長 樺澤 孝人


明けましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。日頃から函館開発建設部の施策推進に特段のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、管内の社会経済活動にも極めて大きな影響が及ぶところとなりました。そのような状況下においても、公共投資が経済の下支えとなっており、重要な社会インフラの整備及び維持管理を担っていただいている建設業界の皆様の弛まぬご尽力に、重ねてお礼申し上げます。

本年は、道南における明るい話題として、平成19年度から事業を進めておりました函館新外環状道路 空港道路の赤川IC~函館空港IC間開通、昨年完成した函館港若松地区のクルーズ船岸壁の供用などを予定しており、道南の経済・観光・暮らしに大きな効果が期待されます。

また、近年全国各地において、大規模自然災害が激甚化・頻発化しており、地域住民等の安全・安心や社会経済活動が大きく損なわれていることから、命と暮らしを守る防災・減災、国土強靭化を引き続き推進してまいります。

さて、第8期北海道総合開発計画の推進に向けた具体的な事業としましては、治水関係では、後志利別川水系において、あらゆる機関が協働して流域全体で水害を軽減させる流域治水対策の全体像を「流域治水プロジェクト」として示し、ハード・ソフト一体の事前防災対策を推進します。道路関係では、道内外の人流や物流の拡大、地域・拠点間連携の確保、観光地や主要な空港・港湾等へのアクセス強化を図るため、北海道縦貫自動車道 七飯~大沼、函館・江差自動車道 茂辺地木古内道路、函館新外環状道路空港道路等の整備を推進します。

このうち茂辺地木古内道路については、来年度の開通を予定しています。その他に代替性確保のための道路整備、道路斜面等の防災対策、橋梁・トンネル等の老朽化対策、中央分離帯整備等の交通安全対策、道路防災性の向上や安全快適な通行空間の確保等に向けた無電柱化を推進します。

港湾・空港関係では、函館港若松地区クルーズ船岸壁の泊地の増深を進め、管内6港においては物流機能を強化するとともに、函館空港では滑走路端安全区域(RESA)の整備を進め、ゲートウェイ機能の強化を継続します。

農業関係では、国営緊急農地再編整備事業「今金南地区」及び「今金北地区」において、ほ場の大区画化や暗渠排水による排水改良等の整備を行い、競争力向上や農業振興を基幹とした活性化を推進します。

水産関係では、管内3・4種の7漁港において国産水産物の更なる品質や付加価値の向上を目指した衛生管理や安定供給のための基盤強化対策等を進めます。

これらの北海道総合開発計画を推進していく上で、建設業の働き方改革、生産性の向上、担い手対策についてもますます重要となっております。関係者の皆様と連携しながら取り組んでまいりますので、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。

最後に、皆様にとりまして素晴らしい一年となりますことをご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。

樺澤 孝人 かばさわ・たかと
昭和39年9月6日生
昭和62年3月 北海道大学工学部土木工学科卒業
平成元年3月 北海道大学大学院工学研究科土木工学専攻修了
平成元年4月 北海道開発庁(旭川開発建設部)採用
平成20年4月 国土交通省北海道開発局石狩川開発建設部
千歳川河川事務所長
平成22年7月 同 北海道開発局函館開発建設部次長
平成25年7月 同 北海道局水政課企画官
平成26年4月 同 北海道局企画調整官
平成27年7月 同 北海道開発局開発監理部開発調整課長
平成29年4月 同 北海道開発局旭川開発建設部長
平成31年4月 同 北海道開発局函館開発建設部長

年頭所感カテゴリの最新記事